第12話 前夜祭

 仲良くなったのだが、白魔道士呼び名は、名前聞いてないや。興味ないと聞き忘れるね。


【そう言えば、名前教えてくれよ。こちらの女性は、りあ。俺は涼、で、何ておたくは】


【今自己紹介?会話の端々で知ってるぞ。りあさん、買ってきたカンパリオレンジどうですか?ついでにあんたのジントニックどうだ?】


言い方!!


りあは、


【美味しいです。ねー、涼くん】


 りあが、だんだん近くなってきたな。これでかなりの剣の使い手なんだよな。


【そう言えば、お前金持ってたの?この時代の?それとと電子マネー?いずれにせよ、未来から来たんだよな?】


【ああ、だいぶ先の未来な。俺たちの時代はカードとか電子マネーとか無いんだよ。聞いたことあるけどな、そういう原始的なの】


【じゃ、どうやって買い物してたんだ?】


【バイオシグナルクレジット】


バイオ?解らん。スルーしよう。


この時代のずっと先のことだろうからさ。


そんな先のことは解るわけないんだよな。


【それで、この買い物は?何で買った?】


【それ、そのカード💳机にあったの使った】


 俺のじゃねーか!!勝手に。安いからいいけどさ。


【あとさ、スルーされてるけど、俺の名前はさ、ルー。白魔道士のルー。忘れるなよ。ゲフッ…】


ルー、か、意外と可愛いな。見かけによらず。


りあは、※ギャハハハ!!※


【ルーだって!!その姿で!!!可愛い名前と正反対!!】


そうだよな。失礼かも知れないが、


笑ってしまうよ、これじゃ。


【ごめんな、悪気は無いんだけどさ、お前その図体で、ルーって…可愛いとごっついが同居てして】


※ギャハハハ!!※



ルーは(あっ、白魔道士のことね)



【笑えばいいさ!!この姿を見ても笑えるのかな?】



--------------バイオエスクチェンジャー!!-------------



ルーを包む何かが…ルーが消えた?



ん?何だ、これ?女の子?



【君はどこから来たの?】


【ルーだけど?】



俺達は(りあと俺)見合わせて、



【嘘ーーーーー!!!!!】

【きゃーーーーーーーーー!!!!!】



しかも、女の子じゃーん???



【さっきは失礼なこと言ってすみません。これが私の本当の姿なんです。白魔道士だと弱いとか、武器が持たないとか、マイナスイメージ先行して何かと不便なんで、ちょっとバイオいじってました。驚かしてごめんなさい】


いやー、びっくりだよ。可愛くて…


うん、凄くかわいいな。この女の子…



※ジーーーーー👀※



なんか、すごい目線。俺に?



【涼くーん、こういう娘がタイプなーんだね。ふーん、別に良いんだけどさ、私には関係ないことだし、ふーん、なるほどねー…スケベ!】



めちゃくちゃ苛ついてるじゃん。



 おーい、じじい!!どうすんだ、このメンバーで、



【ほや、呼んだかの?おりゃ、こりゃ、何という可愛いお嬢ちゃん。はて、グレイチームにいたかの?】



 いきなり現れて、おい!土足だって何度言えば解るんだよ。あと、じじい、目が怪しいぞ。ルーを見る目が!、



【ルーだってさ!!】



【はて、わしはごっついの連れてきたつもりじゃが?お前さんたちが連れてきたのか?】


【だから、ルー!!じじいが連れてきた。解ったか!!!】


【はて?わしは女の子を連れてきた覚えはないんじゃが?】


あー、もう、説明めどくせーなー!!



※※※※※ 第二章 完   ※※※※※














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