第10話 白魔道士

【お嬢さん、私が必ずお守りします。この軟弱な男では頼りになりません】



カッチーン!!あったまきた!!!



【りあは、俺が守るからさ。お前はいらない】


だいたい後から参加してきて何だよ。


爺さんも人選べらよな。



【りあさんですか!!素敵な名前ですね。あなたにぴったり。さぞ立派なご両親に】


りあは、話を遮り、


【こちらの涼さんが名付け親です】


【なんと!!軟弱なこちらの涼さんが?ご親戚ですか?】


 いちいちムカつくな、こいつ。体格はハンパないけど頭悪そうだぞ!!


【りあはさ、俺とチームをって思ってるんだとさ。解ったのか?デカブツ単細胞…いや、それは言いすぎたな。デカブツ原生物】


【このー!!勝負だ】


こいつ、俺と肉弾戦か?厳しいな。


でも、りあの目の前で無様に負けたくない。


【何で勝負する?】


【魔法に決まってるだろ!】


何だって?その図体で?さては俺に遠慮して、くー!!とことんコケにするつもりだな。


【おい、遠慮するな!!戦士の全力見せてみろ!!】


【勝手に決めるな。誰が戦士だ。俺は魔導士、白魔道士だ】


りあと俺は見合わせて、思わず、


【ギャハハ!!ウケ狙いも甚だしい、その図体で何言ってんだ!!】


--------------ガードオブウォール!!----------------


【おおっ、わしの目に狂いはなかった。これじゃよ、これ!!この防御こそ必要なのじゃ】


本当に白魔道士?このデカブツが?


【これは破れないぞ、たいてい諦めるがな。無理に突破しようとすると、やってみるか?】


 そんなことしなくても、解る。かなりの防御だ。そんなのに騙させるやつなんて…いる!!


危ない!!やめておけ。急いで止めないと、


りあは、短剣を投げつけた。


※シューーーーーー……………※


何も無かったように消え去った。


【りあ、焦ったぞ。気をつけてくれ】


【涼くん、解ってる、無茶はしないよ】


本当に凄いな、この防御は。


性格はともかく強い味方が出来た?んだよな?


味方?りあに手を出すなよ!!油断ならん。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る