第8話 未来
【りあ、起きて】
俺の横で可愛くぐっすり寝てる。疲れたのかな?もう暫くそっとしておこう。
慣れないこの世界で。
もう少し寝かせておこう。
【相変わらずべっぴんさんじゃのー】
べっぴん?この特徴的な話し方…
【じじい!!何度も言ってるだろ!!!勝手に入って来るなよ。だいたい何なんだよ、変な世界に連れてくし、こんな人置いてくとか…】
【なんじゃ?困るのか?さては、このべっぴんさんと?】
【困るとか、そんなこと言ってねえだろ!!】
【じゃ、嬉しいのか?わしももっと若ければ、お前なんぞに譲らんのに】
何という勝手なことを!!りあの気持ち考えてないのか?
【あんたに話しておかないとなんのじゃ、お主は召喚獣なるものを知っておるか?】
【ゲームに出てくるのな。幻獣?】
【そのような類いじゃ。お主、自ら召喚出来る特殊能力秘めとることが解っておる。そこでじゃ、グレイチームとして、そちらのべっぴんさんと合流してもらいたいのじゃ】
【だから、何のことだか、全てが解らない。りあのことを最初に教えてくれ】
【りあ!!何ということじゃ!!!】
【何だ?それは?りあが何があるのか?】
【可愛い名じゃ❤️】
※パコーン!!※
【何するのじゃ!!、いたた…】
【ふざけるな!!じじい!!!】
【短気なやつじゃ…とにかく、わしの話を聞け。お主達は救世主として選ばれたんじゃ。色はグレー。個々のチームは色で構成されておる。グレーは未知数…白でも黒でも無いってことじゃ。それはどちらにも慣れる要素を持ち合わせていると言うことじゃ】
【解らんって言ってるだろ。何を俺達に求めているんだよ。はっきりしてくれ】
【地球の、いや、未来を救って欲しいんじゃ】
【はぁ?俺達が?何で?いずれ地球も終わるだろ?オゾン層問題とか、温暖化とか】
その爺さんは、座り込んで、
【もっと近い未来じゃ。わしは数少ない生き残りでの、抵抗はしたのじゃが、無理じゃった】
なんか、さっきの様子と違うな、じじい…いや、失礼だな。この、おじいさん。
【実はの、隕石が衝突して、】
【あー、それね。その可能性が一番高いっ、いって、なんで叩くんだよ!!なんだよ】
【聞け!!馬鹿者!その隕石はたいしたこと無かったんじゃが、そこに含まれていた微生物がもの凄い速さで進化して地球を侵略したんじゃ、物凄い高度な知的生命体での。人間の本能をコントロールされ、人間が人間を襲うようなことになったんじゃ】
【そんなひどいこと、許せん!!人間が団結して戦うべきだろ】
【本能を支配されたら太刀打ち出来んのじゃ】
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