第7話 りあ

 名前ね、そう名前がないと呼びづらい。女剣士とかじゃ、この時代には合わないもんね。それに見かけはそんなこと想像できないほどに可愛いんだからね。この娘に戦場では救ってもらったとは想像も出来ない(それほど可愛い、ドストライク!!)


【ねぇ、さっきから何?その考えてること全部解ってるよ。私はあなたを頼るしか無いから嫌でもここにいるしか無いけどね】


ギクッ!!そんなこと解るの?試すか?


(ほんと可愛いな。同量や友達に彼女って自慢しようっと!!羨ましがるな)


どうだ?これが読めるのか?


【ありがとう…嫌な気持ちはしないけど、私の考えも聞かずに彼女って決めるの?】



ん?



んん?



んんん?



本当に読めるのか?じゃ、さっき(6話)のも?



恥ずかしい〜そして、この先変なこと考えたらどうしよう…全て読まれてしまう。



とりあえず名前を決めないと…



雰囲気から、そうだなー、



リア!!りあ!!どうかな?



【りあ…綺麗な響き、好きかも】



 俺、話す必要ないじゃーん。そして、無心にならないと困るじゃーん。



【あのさ、俺は涼って言うんだけど、りあ、この先よろしく。とにかくこの世界に慣れて】


【涼くん、お願いします。涼さんの方がいい?】


【りあの好きな呼び方でいいよ。じゃ、最初は散歩してこの街に慣れてみよう】


【武器は?】


そんなものいらーん!!少し戦場から離れて…



………………………………………………………



【うわー、凄い人とお店!!あのお店は?】


【ああ、お団子🍡ね。食べる?】


【何と交換すれば?何も持ってないし…】


【お金だよ。大丈夫、この世界では俺が…何?何?どうしたの?千円札が珍しいの?】


【…これ、たくさんあるの?】


りあの目が👀怖い…


【いや、そんなに無いけど、給料日近いから、ごめん。後、二、三枚くらいとカードになるかな?このお店は現金だから】


【お願いします!!家宝にします。一枚ください。私があなたを全てから守りますので】


【りあ、戦場から離れろ…なっ、ここはそんなに治安悪くないから。千円くらいならあげる】


どんな世界にいたんだろう?


【ありがとうございます。こんな貴重なものは絶対に手放しませんから。ありがとうございます】


千円札だけどな。そんなに感謝されるほどの?


【お団子🍡は?食べる?】


【いただいてみます】


俺は2本買って、お釣りをもらって、


【その…銀色の…何ですか?】


【500円玉だけど、これも欲しいの?】


【いえ…そんな貴重なもの何度も…】


【気にしないで、はい】


りあは、涙目になって、


【本当に、本当に、私は幸せ者です。あなたを生涯お守りいたします】


おいおいおい、飛躍し過ぎ。




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