失恋ポエム(完)

津麦縞居

続けて失恋してみよう

タイトル通りの戯れです。


〈注意〉

 ・短歌ではありません。

 ・実体験を元にしています。

 ・作者はアブノーマルです。



〈1〉

 赤い頬 隠された心が見えたけど 冗談だろ? と煽った後悔


〈2〉

 指先に触れた温度は新しい 日の沈む頃に袖濡らすまで


〈3〉

 諦めたいと綴る願いは雨天前 此の字の消える 待ち遠しさ


〈4〉

 揺れ動く心の角にひた隠し明るく振る舞う片想い


〈5〉

 駆けて来た君に笑いかけ後ろ手に袖に積もった雪を払う



~背景~

〈1〉

 親友だと思っていた相手から顔を赤くして告白してもらった。しかし、どうにも上から目線なのが気に食わないのでからかってしまった。もっと良い切り返し方があったかもしれない。


〈2〉

 手を繋げたから舞い上がったけれど、やっぱり私が一方的に好きなんだ。片想いのまま友達でいることに決めたけど、一度涙を流して消化しよう。


〈3〉

 旧暦の七夕の一か月も前に短冊を飾るので、7月7日当日には雨に晒されて願いは消えてしまう。それなら叶わぬ想いを流してもらおう。


〈4〉

 恋愛は片想い前提だ。どうせすぐ終わるさ……と思い込むことで開き直る私。


〈5〉

 自分が待ってたか待ってないか。そんなことはどっちでも良い。とりあえず、お互い無事なのだから。



~あとがき~

 自分自身の恋愛系の話などくだらない、と考えていたのですが、書いてみると案外言葉が出てきました。

 私の場合「誰が好きだのなんのかんの……」は少年期の中でも思春期にしかなかったので、その年頃独特のちょっとした事件の印象ばかりが頭にこびり付いています(ちなみに今はギリ青年期)。

 この先、恋愛なんてものには一切関わりたくない! と考えてしまうほど、とても辛い経験でした。そもそも両想いって、成立するんですか??


 短歌調での表現は、こんな私に対しての「気にするなよ、文字に起こせばどうってことないさ」という慰めです。

 変な奴もいるもんだな! と笑っていただければと思います。

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失恋ポエム(完) 津麦縞居 @38ruhuru_ka

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