短歌調で恋愛観を表現する

津麦縞居

さあ、続けて失恋してみよう。

 全5首、本文と解説(?)を掲載しています。あえて軽い言葉を使っています。


〈注意〉

 ・短歌ではありません。

 ・実体験を元にしています。

 ・作者はアブノーマルです。



〈1〉

 赤い頬 隠された心が見えたけど

 冗談だろ? と煽った後悔


 顔を赤くして告白してもらったけど、どうにも上から目線なのが気に食わない。貴方は私の親友だと思ってたのに。


〈2〉

 指先に触れた温度は新しい

 日の沈む頃に袖濡らす


 手を繋げたから舞い上がったけれど、やっぱり私が一方的に好きなんだ。片想いのまま友達でいることに決めたけど、一度涙を流して消化しよう。


〈3〉

 諦めたいと綴る願いは雨天前

 此の字の消える 待ち遠しさ


 旧暦の七夕を前に短冊を飾るので、雨に晒されて願いは消えてしまう。それなら叶わぬ想いを流してもらおう。


〈4〉

 揺れ動く心の角にひた隠し

 明るく振る舞う片想い


 恋愛は片想い前提だ。こうして開き直るのだ。


〈5〉

 駆けて来た君に笑いかけ

 後ろ手に袖に積もった雪を払う


 自分が待ってたか待ってないか。そんなことはどっちでも良い。とりあえず、お互い無事だし。

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短歌調で恋愛観を表現する 津麦縞居 @38ruhuru_ka

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