偶然電車で隣になった美少女とペアルックになったらリア充末永く爆発しろとSNSで話題になりました

第18話素直になれない俺

俺は「好きになりたくないのになんで好きになっちゃったんだろう」って言葉を聞いて

「ああやっぱり好きでいてくれてたんだな」

そう自分の本心を気づくきっかけとなった

いつの間にか俺は山田が俺のことを好きでいてくれてると分かっていた

でも好きって気持ちが分からない俺にはその手を取ることが出来ない

「悪いなやはり答えることができそうにない」

「良いですよべつに」

いつの間にか起きていた彼女がそう答えてきて俺は恥ずかしそうに

「おいごらやめろや俺の独り言全部聞いてたってことだろ」

「まあそういうことになりますね」

「はっず」

「まあいつもどおりですから」

「いつも通りって扱いなのがもっと可哀相な感じになるから」

「まあそこまでの関係ではありませんけどね」

「やめろ急に現実に引き戻すの」

はあくそ山田の前だとなぜかいつも調子が狂わされる

そう思い頭を抑える

でもまあそんなかっこよくて可愛い彼女がす……なにを思おうとしてんだ俺は

分からない俺の本心ってなんだ

素直になれない彼女の話しではなく本当は素直になれない彼氏である俺の話し

本当は好きなのに好きじゃないと思おうとしている

自分が傷つきたくないから好きであることを無自覚で否定している

「ああ好きなんだ」

ポツリとそんな言葉を山田に口にしていた

なぜか俺の目には全てがスローに見えた

頭を真っ赤にする山田

手を横にブンブンと振り

「はあ好きってどういう」

そう叫ぶように俺に聞いてくる山田

そして俺はベッドにガタンと倒れる

「は？」

山田が尻餅をついて俺が倒れたところをじっと見つめる

開いた口が塞がらないみたいな表情で彼女はじっと俺のことを見つめる

でも俺は疲れてまぶたがひらかない

なので眠ることにする