第16話悪い夢

俺はベッドに倒れるように眠る


俺は少しだけいやだったことを夢としてみてしまう


あの時ああだったらこうだったらと考えてしまう人もいるのではなかろうか


そして俺にとって一番の悪い夢は


「ねえなんでごめんなさいだから……その」


言葉をボソボソと口にする


涙が止まらないから嗚咽混じりに母親が自分の家から離れることをいやがる


だが一番両親が離婚してしまったあの時でもなく


確かに悲しかったしいやだったけどむかしのことだからもう心の中で決着をつけたつもりだ


いや本当は……まあいいや


「バァカ騙されてやんの」


そういって付き合った彼女がねとられて傷ついた


そして俺はもう高校にいく気にもなれずそれに父親の弱っていくからだをみていて助けたいと思っただから仕事を継ぐことにした


父親はとある会社の社長だからそこの会社に入ることにしたのだ


でもたまに母親のことを思い出してしまい嫌な気持ちになるときがある


父親と母親が愛していなかったとも思っていない


でもだからこそこの二つの出来事から俺は分からなくなったんだ


恋が分からない


元カノに好きだと告白をしたあの時の気持ちが恋だったのかそれとも別の気持ちだったのか


俺は俺の気持ちを本心を知ってみたい


そしたらいつか忘れることができるのだろうか


「いやそんなわけがないな」


でも前へ進むことは少しだけなら叶えることができるかもな


俺は腕を闇のなかに少しだけ伸ばす


そして俺は夢から覚める


すると山田が俺のベッドの上に頭をのせていた


すやすやと幸せそうな顔をしていた


「なんだ山田も寝てたんだな」


そう思い顔をみるとなぜだか苦しそうな顔をしてもしかしたら俺と同じ重たい過去をもっているのかな


そしたら俺なら気持ちを理解することができる気がする


理解することができたら恋って気持ちも分かるのかな


そう思いながら山田がこぼす涙をすくう


社会人三年目にして初めての恋をするかもしれない


その相手がたまたま電車でとなりになっただけの美少女だなんてな


え?相手は何歳かって?恐らく女子高生ぐらいかな


そういう見た目に感じるだけで違うのかもしれないが

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