第15話看病

俺は山田に看病をしてもらうことに


「ごほんごほんなんでわざわざ来てるんだよ」


「はいはいそんなことを言ってないで寝なさい」


「おい話しを聞け」


「はあ強がらないの」


たしなめられる俺はなぜか悔しさがわいてくる


「俺なんてほとんど他人なのになんでこんなに親切にしてくれるんだよ」


「あのさあなたはわたしが困っているから偽物の恋人になってくれたんでしょならさ同じじゃん」


「それはそうだけどよ」


「ほらそれじゃあお粥を作ってくるから寝てなさい」


俺はそういわれて目をつむる


だが山田が気になって眠れない


「なあなんで家の場所が分かったんだ」


「別に調べたら出てきたわ」


「いや普通は出てこないだろ」


「さあ知らないわ」


「なんかごまかしてないか」


「いいえごまかしているわけではないわただ触れない方がいいと思っただけ」


……ああやっぱりこれストーカーがいるやつだよな


いやだあなんでストーカーなんているんだよお


「それでSNSに今日の動画をどうするって」


「一応呟いておいたわ」


スマホでその呟きを見る


『彼氏が風邪を引いたので今回は動画を公開できません』


その呟きには


『安静にしてください』


『頑張ってください』


『風邪に立ち向かえ彼女を守るために』


なにか意味が分からないことばを書いている人たちもいたが大体の人が暖かいことばを言ってくれてて頑張らなきゃと思えた


「ほらお粥できたよ」


お盆にお粥を置いて山田がもってきた


俺はそのお粥を自分の足に置いて食べる


「ありがとう美味しいよ」


「そうなら作ってよかったわ」


俺は食べ終えた後にベッドに沈むように倒れる


頭が痛くて少しずつ眠っていく


睡魔に襲われていくまぶたがだんだんと落ちていき最終的に完全に落ちてしまう

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