第6話名前
俺と彼女はそれぞれ盗撮をどうにかする作戦が思いつかないからスマホやり考え事をしていた
俺はポツリと気になっていたことを自然と口にしていた
「名前今さらですけど聞いても良いですか」
彼女はスマホをしていた手を止めて俺の方を向いてくる
「いいけどなんだか今さらな感じがするね」
「まあ色々あったせいで聞くタイミングがなかったからな」
「そうじゃあいうねわたしの名前は山田 薫(やまだかおる)改めてよろしくね」
「うん俺の名前は田中 遥斗(たなか はると)よろしく」
「それじゃあ握手をしようよ」
「おう」
俺と山田は握手をする
「……いやまてなんでしたんだ今する必要性なかっただろ」
「ノリ?」
「ノリ?じゃねえよなんでやった本人に聞かれなきゃいけないんだわ」
「イエーイお前の彼女ねとってやったわ」
「は?」
俺は急になにを言っているのかと思い山田のスマホをみると山田の体型を張り付けて黒人に寝とられている構図を作っていた
そしてその画像と共に山田が口にした呟きがされていたのだ
「ビビらせんな」
「いや本当にビビるなんて思わなかったんだもん」
「思えや」
「だってわたしのこと好きなわけじゃないんでしょ」
「それはそう」
「あははからかうの面白いなあ」
「なんか距離感近くない?」
つい発したこの言葉が地雷だったなんて
「やっぱりそうだよねわたし仲良くなれたと思えた人には距離感近くなるタイプなんだよね」
「ああそうなんだ」
「でもいやだったよねごめんね」
「そういう理由ならまあ気にしない」
それに距離感が仲良くなったら近くなるなんてなんだか可愛いな
カッコいい彼女は意外とかわいいのかもしれない
それに俺のことを仲がよいと思ってくれているみたいだし嬉しいな
「それでまた投稿をされているみたいよ」
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