チェンジ

天川裕司

チェンジ

タイトル:チェンジ


「イイ加減にしてよ!自分を何様だと思ってるわけ!」

男「いや別に、何様とも思ってないけど…」

「はあ!?何様とも思ってない人が!今まで全然二人っきりで居られる時間作らずにさぁ!他の女のところほっつき回ってたってわけ?!」


男「いやだからそれは毎日仕事で忙しくてさ…!」

「そうやって言い訳ばっかしてんでしょあんたは!」

男「いやこっちこそ、ギャーギャー言うのやめて欲しいんだけどなぁ実際!」


「なにそれ!?私のせいなの??全部私のせいってそう言いたいわけ!?」

男「…はぁ〜〜。やっぱだめだ。もうお前うるせーよ。俺の今日の気分に合わねぇからさ、お前とっとと消えろよ」

「ちょ、ちょっと何するのよ…や、やめてよ!」


チェンジ。


「はぁ〜いマコトくぅ〜ん♪今日も良い子にしてたかなぁ〜??」

男「……はぁ〜。別にそう言う気分でもないんだよなぁこれがまた…」


チェンジ。


「ねぇマコト、私たち、これから幸せにやって行けるよね?大丈夫よね?」

男「ああ、当たり前さ。俺はお前が居てくれたらそれで良いんだから」

「ふふん♪うれしい。ずっと一緒…」

「……ん〜、まぁこう言うのも良いんだけど、これは最後のとっておきかな。ちょっとその前にいろんな刺激も欲しいんだよねぇ…」


チェンジ…と言って、女の顔を取っ替える。

もう何個もの女の首が床に転がっている。


あれからこの男の部屋には誰も来て居ない。

男は今日もチェンジを繰り返し、

顔を取っ替えて一人芝居に打ち込んで居た。


胴体は、さっき少し出て来たとっておきの女のもの。


一応その子が1番気に入って居たが、

男の心も気まぐれなもの。

その時の気分次第でSもMも欲しがる男は、

誰も居ないこの部屋で女を作り上げ、

自分本位に振る舞って居る。


警察は、この男をもうすぐマークするだろう。


と思って居たそんなある日。

郵便受けに1枚の手紙。


(手紙)


「マコト。もうすぐしたらあなたを迎えに行くわ。首を洗って待っててね。」


手紙の最後には「真帆」とだけ記載。

川上真帆は、以前、男が付き合って居た恋人で、

同じ様に犠牲にされ、処理された女の1人。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=FBtrlnNs5Lw

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チェンジ 天川裕司 @tenkawayuji

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