第2話 入学初日 ①


 今僕は入学初日を終え、学園の寮の自室でベットに身を投げ出している。

 

 ん?なになに?初日はどうだったんだって?


 そんなこと聞かなくても分かるじゃないか。

 

 すべての行事をさりげなくこなし、ごく普通の学園の生徒として

それはもう完璧に―――





 



 はい、素直に言います。

 やらかしました。




 でも、すべて僕のせいってわけでもないんだよ。半分、、、いや二割くらいは周りが悪い。


 昨日の僕の発言を思い出すと、なんと楽観的なことを言ってたのやら。

 「周りのレベルが高ければ目立たない」? 「注意を払えば大丈夫」?

 挙げ句の果てには「少しワクワクしてる」?

 今すぐ記憶から消したい。

 

 でも多少なりテンションが上がってたことは事実だから多少は許してほしい。

 

そういうわけで、


 僕がいつ、どこで、何をやらかしたのか、順を追って説明していくことにする。




        ◆◇◆



 

 まず、登校。

 ここは特に問題なし。

 というか登校するだけでなんか起きているようではただの問題児だ。


 僕の家、エドワード家は山岳地帯にあるものの、学園から距離自体はそこまで遠くはない。

 

 だか家からの登校は当分お預けになるだろう。

 

 というのも、ダラス学園には、生徒たちが利用できるこれまた立派な寮が設備されており、これからはそこでの寮生活となる。


 さすがに毎日登下校に数時間費やすのは嫌だからね。


 僕は、徒歩と王都の各所をつなぐ列車を使って学園まで来たのだけど、思ったより時間がかからなく、学園の開門前についてしまった。

 

 今日は入学式などで学園の教師たちも忙しくなるため、基本的に上級生は登校しない日になっている。

 

 なので校門前の広場にちらほらと見られる生徒立ちは僕と同じく今日入学の新入生なのだろう。


 ベンチに座って小難しそうな本を読んでる大人しそうな生徒もいれば、落ち着かないのか広場をずっと歩き回っているやつもいる。


 僕は広場の端っこに設置されたベンチに腰を下ろし開門まで待つことにした。


 時間が立つにつれだんだんと人も増えてきて、静かだった校門前の広場も騒がしくなってきた。


 もうすぐ開門の時間だ。そろそろ僕もいこうかなと思い、ベンチから立とうとしたとが、、前方の方にいつの間にか人だかりが出来ていいることに気づいた。

 

 僕は知っている。こういった一見なにも起こらなそうな、何気ない時に問題事は発生するのだ。

 

 

 そうして嫌でも耳にはいってきたのは野太い叫び声で、、



 「俺と勝負しろぉーー!!」



 目に映る生徒に片っ端から決闘を吹っ掛けている、目が完全にキマッちゃってる男の姿があった。





 

 

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