駄女神が桁数間違えて、獲得経験値100倍のチート人間が生まれました。

カズのこ。

第1話 天才過ぎるのも苦労するんだよ?

 僕の名前はシエン・エドワード

 王都の南の山岳地帯にあるエドワード男爵家の長男なのだが、、



 物心ついた頃には薄々気づいていた。自分が周りの人たちと違うことに。


 最初はまだよかったんだよ。

 すごい才能のある子供が生まれたぞ!!って感じで両親や周りの人もすごく喜んでた。


 僕もそれが嬉しくて、色々な修行に打ち込んだ。

 今思えば、それがよくなかっのかもしれない。

 

 僕自身も家の人も気づいてしまった。


 呑み込みが早いとか、天才だ!とか、もうそういうレベルじゃなくね?と。

 

 今ではほとんどのことを見るだけで出来るようになってしまった。しかも、物凄く高いレベルで。

 魔法を教われば家を吹き飛ばすほどの魔法を放つし、剣を習えば家を真っ二つにした。


 え?普通魔法使いか剣士かどっちかじゃないかって?それは僕も思った。 

 でもやったら出来ちゃたんだから仕方ないじゃないか。


 そんな僕も今年で16才。明日から王都にある魔法使いや剣士を育てる学校、ダラス魔剣士学園に通うことになっている。

 

 僕は別に入学しなくていいと言ったのだか、両親が気づいたら入学手続きなど何から何まで済ましてしまっていた。

 

 僕のこの能力?のこともあり、小さいときから家に引きこもり気味だった僕を心配してのことらしい。


 正直なところ少しワクワクしている。

 なぜならダラス魔剣士学園は、大陸最大の魔剣士学校で、優秀な剣士や魔法使いが集まる場所でもあるからだ。

 

 周りのレベルが高ければ、僕が少し変なことをしたとしても、目立つ可能性も低いだろう。


 だか、最大限の注意を払いながら行動しないといけない。

 というのも、いつ、どこで、どんな能力を身に付けているのか、僕にも把握出来ていないからだ。

 僕のステータスを可視化できたなら、【獲得経験値100倍!】とかになっているのだろうか。

 こんな人間を産み出すなんて間違ったとしか思えないな、、いやそんな女神様がいてたまるか。いたとしたら駄女神確定だな。


 そんなことを考えながら大きな荷物をもち、両親の暖かな送り出しの言葉を背に玄関を出る。



 さてどんな学園生活がはじまるのやら、、






 

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