第4話
ホンソン帝国には、神話がある。
国土が乱れ、惑星もろとも消滅するのでは?と危惧されたとき、ホン・ソンという一人の若者が、神によって遣わされた、というのだ。
神のちからを借りて、次々と難題を解決していくホン・ソン。いつしか、皆が彼を神聖視するようになり、自然とホンソン王国が成立することになった。
その後、他国の騒乱を解決していくうちに、王国の領土が広がり、名称も帝国へと変化していた。
実際には、野心をもった若者が、なりあがって、強大な力を持ったにすぎない。
しかしながら、ホン・ソンの出自は、はっきりとはしておらず、それをいいことに、のちの世の人が、神話という形をでっち上げたと思われる。
ホン・シンは、ホンソン帝国最後の皇帝である。
シュンジュと名乗る、革命軍のリーダーに殺されたのである。
シュンジュは、共和制を旗印にしながらも、その実は、自分の野心のための挙兵であった。
ゆえに、皇帝亡き後、新皇帝として、名乗りを上げるも、誰からも支持してはもらえず、孤立状態が続いている。
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