第4話 ララ
三日間。冒険にでるまでの三日間で何をしていたのか。八割遊んでいたがちゃんと冒険者登録すましてあるんすよ!えらい!それで今どこを目指しているかと言うと…
「…なあ、世界二位の大きさのギルドってここだよな。」
「…ああ。世界二位のはずだ。」
なのになんで…こんなにデケェんだよぉ!まるでビュウランのがちっさいみたいじゃん!(事実)
「ふふっ、俺は信じねぇ…!」
「ああ、俺もだぜ相棒…。」
で、なぜこんなところにきていたかと言うとここにめっちゃ強くてめっちゃ暴れまくってる奴がいるらしくて(女性です)きてみた。
「まあこんだけでかい施設があるなら強い奴もいるんだろうな。」
「確かに。でも俺らがこれから対面する相手って暴れ馬なんだろ?大丈夫なのか?パーティーに入れて。」
「ダイジョブダイジョブー。会っていきなり試合始めるどっかの誰かさんよりもマシだろうから。」
「ぐっ…。」
俺らはギルドに入ってった。
〜〜
ギィ…
扉が開く音がした。私はずっと退屈していた。強い奴がいなければ強い魔物もいない。ずっとこの街から出るタイミングを伺っていた。でも、仲間にするには全員弱すぎる。だから、また弱い奴が入ってきたと失望していた。でも入ってきた二人は違った。この日ララは見た。運命だと思った。なぜならこの二人のうちの一人は自分と互角である実力を有していてもう一人は自分よりも圧倒的に実力が高い別格の存在だとわかったからだ。
ララは二人に歩み寄る。仲間にしてもらうべく。
〜〜
一人の女性が歩み寄ってきた。少し焼けた肌と白い髪を持った女性だった。
見た瞬間わかった。だから話そうと思ったら先にキールが話しかけた。
「君がこの辺りで暴れ馬と名高いララさんかな?」
瞬間、ばかーって言おうとしたらキールがぶっ飛ばされた。
「誰が暴れ馬だ!」
そりゃ本人に言うのはアウトだろ…。デリカシーねぇな。
「いってぇなぁ!何すんだおまえ!」
「いやこれに関してはお前が悪い。」
「なんでだよ!」
「これだからデリカシーのない男は…。デリカシーない男はもてねえぞ?」
「うそ、それはやだ…。」
「お前単純だな…。」
男って扱いやすいわぁ(※こいつも男です)
「あー、ララさん。気を悪くしてしまったかもしれないがあのバカもバカなりに褒めようとしてこうなってしまっただけで…。」
「別にいいよ!あなたのことは全然嫌いじゃないしね!」
お?これは意外に許されるのでは…?
「でもそこのゴミは二、三発殴らせて欲しいなぁ〜。」
ひぇっ。
「で、殴っていいの?あれ。」
「…おいまてグレイ。落ち着いて考えようぜ。相棒と言い合った仲じゃないか。まさか親友をうるなんて…。」
「いいよ。好きなだけやっちゃって。」
「やったー!!」
「ぅぉぉおおおおい!あ、まって!ララさん待って!拳を構えないで!なんか奢ってあげるからさ!ねぇ!」
「『
「広範囲攻撃は避けにくいってえええぇぇ!ぁいだぁ!足がああああああぁ!」
「なんかお前ゴキブリみたいで面白いな。」
「マジで覚えとけよグレイいいいいぃぃ!」
ハハッ、おもしろっ。(クズ)
〜〜
「で、ララさんは気が済んだ?」
「ララでいいよ!」
「じゃあララは気が済んだ?」
「うん!あいつ頑丈だから気に入った!サンドバッグにちょうどいい!」
だってよ。そこに泡吹きながら転がってるキールくん。やったね。これでもっと頑丈になる訓練ができる!更なる力が手に入るね!
まあ冗談はさておき。
「それで、ララは仲間になってくれるの?」
「うん!もちろん!なんかこのパーティーいると強くなれる気がする!」
「オッケーオッケー。じゃあギルドカードでうちのパーティーに登録して…。」
…
宿に戻って俺たちは話し出す。
「で、これからどうする?」
「そうだな…。なんかうちのパーティー前衛パラダイスになってるからなぁ。別に俺が後衛やってもいいけど前衛の方がかっこいいし…。」
「理由がガキだな…。」
「ララは前衛の方がかっこいいと思うー!」
「だよなぁ。となるとやっぱ魔法職とヒーラーが欲しいよなぁ。」
「なるほどー。じゃあ仲間探しは続行?」
「うーん。ここからは冒険しながら仲間探し続行になるかなぁ。」
「オッケー。じゃあいつ出発する?」
「そうだな…。旅の用意に一日。遊ぶのに一日。だから明日と明後日はオフになるな。」
「旅の用意手伝わなくていいのか?」「
どっちでもいいよ。大抵のものは揃ってるし。(過去の遺産で。)」
「わかった。じゃあ旅の行き先は?」
「ララは強いのがいる方がいいー!」
「強い敵と言ったらやっぱ魔界方面かなぁ。」
「ああ、なんかあそこらへん魔力の濃度が高くなってそれに比例して魔物のレベルも高いんだっけ?」
「うん。だから魔界方面に進む進路だから目指すは北側だな。」
「北側かぁ。寒そ〜。まあ夏に行けばなんとかなるかな?」
「いやどうだろ。北側の方って山岳地帯が大体をしめてるから割とキツいんじゃないか?」
「「うーん。」」
二人で悩んでいるところにララが入ってくる。
「行ってみないとわかんないんだからとりあえず行ってみよ!ララは今は眠いから寝たいよ!」
「…。そうだな。夜更かしも体に悪いしもう今日は寝るか。」
まあ俺は睡眠不要だけどね。
⬛︎翌日◼️
ブンッ
竹刀をふる音がする。
キールがふっている。
まっすぐな剣筋である。それでも曲がっているとグレイは言っていた。ミリ単位でズレているらしい。正直こんなズレもダメなのかよと思ったが、最強が言ったのだから仕方がない。やってやろうじゃないか。とも思った。グレイ曰く、俺は
「お前は魔法を『
と言われるほどに剣筋が曲がっているらしい。
しかし、剣筋がよくなった程度でその「水属性の付与」は扱えるのだろうか。
考え込んでいると
「お!おはよう!サンドバッグ!」
「サンドバッグじゃねーよ。キールだ。」
ララが起きて宿から出てきた。
今日は自由な日だからコイツは何をしようと勝手だが俺をサンドバッグにすんのは勘弁してほしい。
「今日はちょっと強くなりたいから手伝え!」
言ったそばから…。
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デリカシーがない男の末路。ちなみに『
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