第8話 人見知り改善計画① 中編コンテスト用の物語を作ろう
私の初中編作品は「白薔薇の嫁入り -
あくどい父親を持つせいで虐げられてきた令嬢が、父親が一番敵対している公爵家の若き当主に呼び出され、結婚と復讐を提示されるところから始まる物語です。
私の作品は一貫して「起」が早い傾向にあります。
それはたぶん、学生時代に漫画の専門学校に通っていて、物語の作り方が完全に漫画仕様だからだと思います。
ホラ、漫画って、大抵第一話のラストなどの冒頭で、主人公の目的が提示されますよね。
そう言う造りになっている自覚はありますよ。
①どんなお話を作りたいのかを決める
②作品のテーマを考える
③主人公(と準主人公)の目的を考える
④キャラクターを作る
⑤プロットを作る
⑥執筆を始める
……大まかに言うとこんな感じなんですが、なんか変かな……。
指摘があれば是非ともご教示いただきたいものです。
とかく大事にしているのは③④⑤です。
②も大事ですけど、どこまで物語に意味を込めるか、で変わる部分ですよね。
一方③の主人公(と準主人公)の目的は最重要項目だと思うのですが、いかがでしょう?
これは、私が専門学校に通っていた時に先生から聞いたことなのですが、主人公のタイプというのは、二種類しか存在しないそうです。つまり、
・〇〇したい、という自分の意思が行動原理の主人公
・〇〇しなければならない、という状況によりそれを強いられるが行動原理の主人公
こうして主人公の目的が提示されることで、読者は主人公が抱く目標、もしくは強いられた〇〇しなければならないの行方を見守るという、作品を読む目的が生れると思っています。
出逢いを経て目的を持つ、というパターンもあるかもしれない。でもどの道、転機となる人物との出逢いが早々にあるものかなと思います。
逆に主人公(もしくは主人公に目的を持たせるために生まれる準主人公の目的)がいつまでも提示されない、転機となる人物との接触がないと、読者は物語を読む目的を、何にしたらよいのか分からなくなるのではと、と私は思います。
なので目的を決める、提示するは個人的にとても大事にしています。
因みに私の主人公は、〇〇のために〇〇しなければならない、という後者パターンが多いです。そして相手である準主人公は〇〇したい、の前者パターン。
あと大事にしているのは④キャラクターの「弱点」です。
名前や外見は言わずもがなですが、結局キャラクターたちに何か共感できるポイントがないと、つまらないと思うのです。
だって、完璧イケメンと完璧美女の恋物語を見せられても、共感できないでしょう?
だからこそ私は、人としての親近感を大事に、出来るだけ作中に盛り込むようにしています。
同情だけだと辛くなるので、弱点が好きですね。
⑤プロットの大事さは皆様分かっていると思うので、私が言うまでもないですよね。
主人公が目的を定める「起」。物語が進展する「承」、物語全体での大きな事件、明らかになる真相など、主人公の気持ちが落ちる出来事に遭遇する「転」。それを「結」で解決する、という、私はベーシックな漫画仕様の物語の作り方をしています。
……変かな。
ま、元も子もないことを言えば、どんなに中身が良くても、まずは手に取ってもらえなければ意味はない。本来、タイトル、キャッチコピー、あらすじ、タグにも心血を注ぐべきだったんでしょうけれど、2023年の私はそこまで気が回ってないです。
こんな感じで四苦八苦しながら私は中編を書き始めました。
正直中々まとめられなくて……でもやると決めた以上、先に近況ノートにやると告知して、あとを引けなくしての参戦でした。
物語を一歩前に、見えるところに出すことで、PVや交流面はどうだったのか、次はその話をしていこうかなと思います。
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