第6話 思いを伝えるなら物語よりエッセイがいいのかな?

 本心を伝えるのって、結構勇気がいることですよね。

 今回は、初めて書いたエッセイと、そのあとに書いた本心を盛り込んだ物語を比較してみた話。


 2023年、私は偽り姫の災難執筆中、並行して2つの短い作品を投稿しました。

 ひとつは「超人見知りな私が~」エッセイ。もうひとつは「AIが~」で始まる風刺SF。


 エッセイは交流を始めて半年、交流ができるヤツの仮面を被って、懸命に自主企画をしていたのですが、ギアを上げ過ぎた結果疲れまして……。

 なくならない肌荒れと、自分を偽り続けることに嫌気がさし、もういい、本当のことを言おう! そして二度と挫けないための枷にしよう、と決め、誕生日に人生語りとして「私」を公開したのです。


 正直、別に面白い内容でもないので読まれるとは思っていませんでした。

 しかし、お昼休みに公開し、仕事終わりにスマホを見たらいきなりお星さまがついていて……本当にびっくりしました。

 私なんかの人生語りに、色んな人が励ましや共感をしてくださったこと、本当に心から感謝しています。

 1話完結エッセイでしたが、3ヶ月もせずにPV100を越えました。



 一方、風刺SFはAIイラストに対する私の思いを物語として綴ったもので、タイトルは「AIが支配する世界でそれでも私はイラストを描く」という、まぁそのまんまですね。

 当時、自主企画でAIを使用した作品~企画が蔓延はびこっていて、創作の場にAI持ち込むなんてどうなんだろう……というモヤモヤ感から書いた物語でした。


 内容は、人生の選択肢や芸術分野でAIがあたりまえな近未来、そのことに疑問を抱く高校生が、あたりまえに抗おうと決意する物語です。

 主人公の想いは私の想いそのものでしたが、内容がマイナーなせいか、AIに対して抵抗感を持つ人が少ないのか、そもそもSFと言っていいのか……だったせいか、まぁ読まれない(笑)


 一応1日以内にお星さまはついたんです。

 しかし、結局共感してくださったのは、作品を見つけてくださった絵師さんがメインだったのでしょう。

 完結時PVは残念ながら、ちょっと酷かった記憶だけで覚えてないんですが……。





 と、とにかく、こうして私は自分の本心を吐露したエッセイと作品を仕上げました。

 しかし結果、色んな意味で差がついた現状となっております。


 もちろん内容の差もあることでしょう。

 人生語りとAIに対する心情吐露では全然違いますよね。


 あ、ちなみに断っておきますが、私、AIイラストは嫌いじゃないです。

 この物語を仕上げたときは、絵描きとしてなんだか悔しさと危機感を感じる故、ちょっぴり否定派な気持ちはありましたし、自分で使用しようとは思わないけれど、AIイラストって悔しいほどかわいい。

 上手な人が作ると、見ていて飽きないほど本当にかわいいって、今はすごく目の保養に感じます。



 しかしそれはさておき、伝えるべき思いというのは、変に脚色せず、ストレートに告げた方が伝わるんだろうな、と思いました。


 いくらここがWEB上の世界で、みんと=それを書いている私という人間、を特定されなくても、素を曝け出すのは怖いものです。

 引っ込み思案で、私なんか……がベースの人間には特にね。


 でも、いくらでも自分を偽れる世界だからこそ、思っていることはちゃんと、伝えたい。

 今こうして、備忘録を綴っているのもその気持ちが強いですけれど、結局着飾った言葉や物語で脚色しても、素の気持ちは伝わらないんです。


 これは私の後悔と反省。

 私にはそうたくさんエッセイを綴れるほど、伝えたい何かがあるわけではないけれど、作品を振り返りながら、引き続きカクヨムしてきたことをお伝えしようと思います。


 今回は以上です。

 それではまた。

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