第4話 区切りがつくと挫折する、けど頑張りたい

 作品の完結、企画の終了。

 何かに区切りがつくと、次に踏み出すまで時間がかかること、ありませんか?


 いきなり微妙な話題ですね。

 これまではなるだけ前向きに、やってみれば何とかなるかも、を書いてきましたが、そんな気持ちも時折折れてしまう私。


 イラスト企画で折角前に進めたと思ったのに、第1回イラスト企画後、私はまたちょっぴり後退しました。


 実は、執筆が全然進まなかったせいで今は非表示にしているのですが、2022年冬、私は中途半端な長さの短編集を書いていました。

 しかし時期を含め、色んなものが悪かった。

 ここは本当に反省なのですが、カクヨムコン時期に、カクヨムコンに参加しない中途半端な長さの新作はやめた方がいい。

 ほんっっっっとに見向きもされませんから。


 一応、2022年は去年と違って、カクヨムコンの存在は知っていました。

 でも当時の私に参加する勇気はなく、イラスト企画だけで精いっぱい。

 冬の時期はリアルなお仕事が修羅場で、月60時間以上の残業になることもあるし、コンテストなんて私には関係ない。そんな気持ちでいたのです。


 そして、イラスト企画は何とか年内に完結しました。

 交流できてよかった、喜んでもらえてよかった。嬉しかった。


 でも終わってしまった。

 満足したらなんだか、執筆の手も止まっていく。


 リアルが忙しすぎて、自主企画を頑張ろうにも読みには行けない。

 日が経つごとに、また交流へのハードルが上がっていく。

 どうして私の作品は、こんなにも読まれないのだろう。

 誰か来てよ、受動的であさましい感情が顔を出す。



 これは今だから言えることだけれど、結局、どんな世界でも知ってもらうには、営業と宣伝がカギを握る。

 個人でも企業でも、知名度とお友達をつくる努力を惜しんではいけない。


 もっとも、交流に対してハードルの低い方は、人見知りだの忙しいだの理由をつけている時点でダメなんだ! 交流できるなんて社会人の基礎、あたりまえだ、と思う方もいるでしょう。


 でもね……って、また言い訳じみてしまいますが、人に対して苦手意識のある人は、人に声を掛けるっていう行為そのものが苦痛なんですよ。

 苦痛だらけの苦手の海を、必死に泳ぎ続けなければいけないって、すごく覚悟がいる。

 そんなのただの甘えだろ、って思う方もいるでしょうし、私は社会に馴染めない不適合者なのかもしれないけど、当時、いや今もかもしれませんが、普通の人以上に交流に対するハードルは高いんです。


 だからダメだと分かっているのに、そんな自分が大嫌いなのに、あさましい感情が出てきて心が辛くなる。

 2023年の始まりは、プチ挫折からのスタートでした。


 それでも、最初のときのように挫けてやめてしまわなかったのは、交流の楽しさをほんの少し分かったからだと思います。

 自己肯定力に乏しい、受け身ばかりの私でも、皆様がいるから頑張れるのは間違いない。


 本当に本心を言うのなら、交流してよかったと思う自分はいても、心から交流を好きだと思える自分は今なおいません。

 返事が来るまで精神ストレスに悩まされるくらいなら、ひとり殻に閉じこもって執筆だけを続けていた方が、正直心は安定するもの。


 だけど皆様と交流できた喜びは、私の中で大きかった。

 一時停滞したけれど、また頑張りたいと思えたし、今こうして続けることができている。


 これも今だから言えるけれど、感想を言えるって素敵なことですよね。

 自分の想いを相手に伝えられる、伝わる……、その嬉しさが分かったからこそ、私はへたっぴでも想いを伝えることを大事にしていきたい。


 もちろん、時折皆様の素晴らしい作品に触れてああいいなって、ヘコむこともありますよ。

 そんな自分を嫌いにはなるけれど、それでもたったひとりで殻に閉じこもっているときより、世界は広がる。

 間違いなく人に対する苦手意識は減っている。


 こうして、プチ挫折から始まった2023年。

 もがき苦しみながら、それでもカクヨムをやめたりしない。

 そうして何が変わったのか、次は企画を経たことでの変化を綴ろうと思います。

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