第1話 初投稿。したはいいけれど……

 人見知りの備忘録、第1話が始まりました。

 今回は初投稿についての黒歴史です(笑)


 私は2021年5月、自分を変えることを目的として、処女作「侯爵令嬢と花びらの願い」という恋愛ファンタジー×ミステリーを公開しました。

 死んだはずの幼馴染みとの再会、恋、そして謎解き要素を含んだ、まぁ内容は、自分の趣味しか入っていない作品ですね。


 しかし当時の私は、紙の小説しか読んだことがない人間。

 WEB小説がどういうものなのかも知らぬまま、約14万5千文字という長編を、14話で投稿するという、いきなりヘビーなことをしでかしました。


 いや、最初に調べろよ、って思う方もいるかもしれません。

 でもね、自分が何を調べているか、とか、履歴・趣味趣向に対し、すべてを知られたくないと思うくらい、心が閉鎖的な人間っているんですよ。

 WEB小説はペンネームで本名が流出しないから、こうして書けているけれど。そして、交流を通じて今は、自分を出すことに少し慣れてきたから言えるのだけれど。


 おかげで、この1話あたりの文字数が長いと知ったのは、もっとずっと後のこと。

 交流の概念を持たない私は、投稿する=ゴールになり、周りなんて見えていなかったのです。



 さて、そんな調子で私は、実際酷く緊張しながら物語を公開しました。

 これは今もそうですけれど、投稿した後は怖くて、スマホを見えないところに押し込みます。

 どうしよう、投稿してしまった、どうしよう……が頭の中で渦巻いて集中力が著しく低下してしまうのです。(早く克服したい)


 そうして投稿から1日が経ち、勇気を出してワークスペースを開きます。

 すると何が起きていたでしょう。

 PVに3が付いていました。


 しかしみんとさん、ここでも致命傷。

 PVってなんだか分かりません。


 スマホの用途は家族との通話と目覚まし時計くらいで、ほとんど携帯をいじらない人間だったせいですね。

 自分で言って自分で笑えてきます。「3ってついているけれど、ナニコレ? 投稿する前、こんなところに数字はなかったような……」と、本気で頭を捻りました(笑)

 あ、今は流石に分かっていますよ!


 そうして私は、読まれているのかどうかもイマイチ把握できないまま、1週間か2週間に1回のペースで投稿を続けました。


 結果エピローグ公開時点でのPVは36、★は3だったのを覚えています。

 自主企画には後半一度だけお邪魔しました。もちろん、作品を置いただけです。

 ちなみに、この作品に最初にお星さまを付けていただいた方は、巡り巡って今また交流のある方なので、ご縁とは続けていけば形を成していくのだなぁ、と勝手に一人感動しています。



 はい。これが私の初投稿結果です。

 ご覧いただき、そして当時の投稿を思い返して思うのは、やはり投稿しただけでは、自分の人見知りも、世界も好転しなかった、ということです。


 私のカクヨムを始めた目的は、「自分を変えたい。人見知りを克服したい」

 なのに結局、一度も交流はしなかった、出来なかったのです。

 だって、突然読みに行ってびっくりされたら? ご迷惑だったら? 私なんかが……引っ込み思案のネガティブ思考は酷く、地の底まで沈んだまま、私は挫けました。


 そして、「見つけてもらう」という、もうひとつのスタートラインにすらほぼ立てなかった私には自分の不甲斐なさだけが残り、カクヨムを開く勇気もなくなっていく。


 そこからは放置の日々でした。

 カクヨムコンなんて全く知らず半年が過ぎ、春がきて、変われない自分が嫌になる。


 物語を書くのは嫌いになれない。大好き。

 問題は、好きなものなら、と一抹の希望を胸に投稿を始めたくせに、諦めた私の心。

 再起までは時間がかかる。

 でも私はまた、カクヨムを開くことにしました。

 だって、変えたいと願ったのは私だから。


 逃げるのは簡単なんだ。やめるのも簡単。

 やめない努力を、続ける覚悟を持とう。次は、再起した私の話。

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