第9話

綺麗な子だった。月曜の彼女はエレガントでもあったけれども とにかく こちらから何かするのをためらってしまうぐらい綺麗な子だった。今時の若い男たちも彼女に声をかけるのはためらってしまうだろう。よくよく見ていると彼女には隙がなかった。綺麗にまとまったエレガントな容姿と整った顔立ちにほとんどの若い男はたじろいでしまうだろう。ここは少し経験を積んだ我々の出番かな。彼女は決して冷ややかなわけではない。ただ彼女は経験があまりないというだけだ 要するに 慣れていない それだけだ。楽しくても楽しんでいるんだということをうまく表すことができない ただそれだけなのんだ。こうした彼女には普通に話しかけてやることだ。ただただ普通でいい。彼女が自分の好きなように受け取ってくれるだろう。そして もし 気に入ってくれればそれでなりの反応をしてくれるだろう。いつまでも積極的に出ている必要はない。当然のことだが彼女の反応を見ながら適当にやることだ。何と言っても向こうは 経験の少ない初心者だ こっちが導いてあげなきゃならない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る