第2話
まだ小学4年生なのに伊藤葉子の中には明らかにはっきりと女がいた。それは無邪気でふざけていてそうとは思われないのだが明らかに女がそこにはいた。普段は全く 善良な彼女はクラスの中でも勉強もよくできて 優等生だった。だから彼女の中に女がいると言われても 誰も本気にはしなかったろう。伊藤洋子の中の女に気づけるような人間はほとんどいなかった。全く彼女は善良で健康的な小学校4年生の女の子だった。どちらかといえば 女というようなこととはほど遠い どちらかといえば 真逆な感じのカラッとした女の子だった。この伊藤洋子の内にあのようなねっとりとした女の部分が渦巻いていようとは想像だにできなかった。何度も言うが普段の伊藤洋子は全く健康的な 無邪気な小学4年生だった。
ようこは僕を見かけると必ず一緒に遊ぼうよと 声をかけてくる 手を握ったり 腕組みをしたりしながらまとわりつくように僕に絡んでくる。ようこの他にも 腕を絡めてくるような女の子は確かにいる小学4年生とは言っても女の子は女の子だ彼女たちは全く悪気はなくて ただ甘えている感じ だけなんだろうけど こちらとしては気を使う。ようこ 4年生 にしては背が高くその意味では時々 大人びて見えることもあった。ただ全く小学4年生の女の子 なんで表向きの彼女は可愛らしい 小学校4年の女の子にすぎない。頭もよく明るい性格の優等生の小学生だ。学校の先生や親の言うことはよく聞く真面目で善良な小学生だ。ただ時より僕の横で手も足も全身の力を全く抜いて無防備に横たわっていることがある。まだ 歳はもう行かない 小学校4年の女の子だからいいけどもう少し 年齢が上がってこんな風にされたらそれこそ 困ったことになってしまうだろう。今は小学校4年生でもすぐに彼女は中学生になる 今のようこ は4年生の終わりに 背も高いから ほとんど 中学生と同じようにも見える。中学生になって 紺サージのセーラー服なんか着てこられた日にはいよいよ 危険だ。数日前にもそう思ったけれども 足が長いというだけではなくてとても綺麗な足をしている。もう2~3年もして洋子が完全に目覚めたら これは厄介なことになるぞと僕は思った。明るく健康的で愛想も良い洋子 に勝てる男はまずいない。2~3年 なんてすぐだ この子はすぐにセーラー服を着るような女の子になってしまう。
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