第14話 幼馴染のぬくもり
『にゅめょりと』はテントの外で
深呼吸を繰り返しながら
落ち着こうとしていた。
しかし
どうしても先ほどのエリシアの
無防備な姿が頭から離れない。
彼女の穏やかな寝顔と
思わず見えてしまったミニスカートの中が
彼の心をさらに乱していた。
「戻るのは……無理だ……」
『にゅめょりと』は自分の胸の高鳴りが
まだ収まらないことに気づき
テントに戻ることを諦めた。
地面に腰を下ろし
冷たい夜風に当たりながら
夜空を見上げる。
「ここで
もう少し冷静になろう……」
彼はそう言い聞かせ
自分を落ち着かせようとしながら
テントに戻るタイミングを探っていた。
『にゅめょりと』はテントに戻れず
冷たい夜風に当たりながら地面に腰を下ろしていた。
しかし
『絶望の森』はただ凶悪なモンスターが
出るだけではなく
過酷な環境としても有名だった。
昼夜の気温差が激しく
夜は氷点下にまで下がることがある。
「寒い……」
彼は夜空を見上げながら
少しずつ体が冷えていくのを感じたが
エリシアの隣で寝るわけにもいかず
その場で震えながら夜を過ごした。
やがて朝が来て
冷え切った体を引きずるようにして
立ち上がった『にゅめょりと』。
しかし
体のだるさと喉の痛みが彼を襲い
鼻が詰まり始める。
「……やばい、風邪引いたかも……」
『にゅめょりと』は顔をしかめながら
自分が風邪を引いてしまったことに気づき
頭を抱えた。
『にゅめょりと』は冷え切った体を震わせながら
咳をこらえきれずに軽く咳き込んだ。
その音が静かな朝の空気に響く。
「ゴホッ……」
その咳に気づいたエリシアが
テントの中から慌てて顔を出した。
彼女は驚きと心配の表情を浮かべ
『にゅめょりと』に声をかけた。
「『にゅめょりと』!?
まさか外でずっと……?
風邪引いちゃったじゃない!
早くテントの中に入りなさい!」
彼女は真剣な顔で彼を促し
迷うことなく『にゅめょりと』の手を引き
テントの中へと引き入れた。
エリシアは『にゅめょりと』をテントの中に引き入れると
腕を組んで彼を真剣な表情で見つめた。
「本当にもう……
何で外で寝てたのよ?
寒さで風邪を引くなんてわかってるでしょ?
無理しないでちゃんとテントに
入ってくれればよかったのに……」
彼女は心配しながらもしっかりと説教をし
ようやく『にゅめょりと』を寝かせる。
『にゅめょりと』は彼女の心配を受け止めつつ
少し申し訳なさそうに目を伏せた。
その後
エリシアは突然自分の服を脱ぎ
下着姿になって『にゅめょりと』に近づいた。
「この方が体が温まるのよ
だから
心配しないで……」
そう言って
エリシアは優しく『にゅめょりと』に添い寝をした。
彼女の温かい体が彼に触れると
冷えた体が少しずつ暖かさを取り戻していく。
しかし
エリシアの姿に気づいた
『にゅめょりと』は一瞬で顔が真っ赤になり
ドキドキが止まらなかった。
「エ、エリシア……ちょっと
それは……!」
彼の声は戸惑いと照れで震えていたが
エリシアは気にせずに優しく微笑みながら
『にゅめょりと』に寄り添い続けた。
エリシアが『にゅめょりと』に寄り添うと
彼の顔が自然とエリシアの柔らかな胸に埋まってしまった。
『にゅめょりと』はさらに顔を赤くし
心臓が激しく鼓動を打つのを感じながら
身動きが取れなくなっていた。
(エリシアのおっぱい、こんなに大きいのか……)
こんな状態のまま
『にゅめょりと』は顔を赤らめながらも
エリシアの温かさに包まれていた。
(あそこが硬くなってしまう……)
『にゅめょりと』は何とか冷静になろうとしたが
(まあ、俺のが硬くなっていることくらい
エリシアにバレているだろう……)
しばらくすると
体の疲れと風邪の症状もあって
その場から動けなくなっていた。
「……しょうがない、なるようになるさ」
『にゅめょりと』はエリシアに寄り添いながら
少しずつ体が温まっていくのを感じていた。
『にゅめょりと』の風邪が治るまで
2人はこの場に留まることになった。
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