第47話

 しばらく一緒にいる時間を過ごしていると、美咲は蔵之介の優しさに甘えながら、少しずつ心を開いていくように気持ちを落ち着かせていった。


 彼に寄り添い、守られているような安心感に包まれることで、普段の自分とは全く違う一面が現れていた。


「蔵之介君、ねえ、もっと甘えさせて…」


 彼女はそう囁きながら、さらに彼に身を寄せた。


 その瞳は子供のように甘えた表情で、蔵之介を見つめていた。普段の明るく元気な美咲とは打って変わって、今は彼にすべてを預けるかのような態度だった。


「もちろんだよ。美咲さんはいつも頑張ってるからね。今日は二人でのんびりしながら、何もしなくていいよ。ゆっくり休もう」


 蔵之介は美咲の髪を優しく撫でながら、彼女をリラックスさせるように囁いた。


 美咲はますます甘えるように体を寄せる。


「うん…蔵之介君がこうしてくれてると、なんだか何も心配しなくていい気がする…」


 彼女の声は甘く、完全に蔵之介に依存するような言葉を発する。


 彼の手が髪を撫でるたびに、彼女はくすぐったそうに笑い、さらに甘えた声を出した。


「もっと撫でて…ねえ、蔵之介君って、こんなに優しかったんだね…うーん、初めて会った時から私に無関心って感じだったのに」

「うーん、今もそれは変わってないかな。芸能人である君のことはよくわらない。だけど、テレビやCMで見る君は別人のようで、すごいって素直に思うよ」


 美咲は子供のように彼に甘える姿を見せ、そのまま膝枕を求めるようにソファに横たわった。


「蔵之介君の膝、気持ちいい…」


 彼女はそのまま膝枕を受け入れ、彼に全身を預けた。普段の元気な美咲からは想像もつかないほど、今の彼女は完全に甘えた表情をしている。


「こんなに優しくしてくれるなんて、蔵之介君、なんだか私を特別扱いしてない?」

「もちろんしてるよ」

「ふふ、…ずっとこうしててほしい…」


 美咲は、蔵之介の手を取りながら、さらに甘い声を出した。彼女の頬はほんのりと赤く染まり、彼に対して完全にデレデレになっていた。


「もちろん、僕は美咲さんのために何でもしてあげるよ。いつでも甘えていいよ」


 蔵之介は彼女を優しく見つめ、さらに髪を撫で続けた。美咲はその手の感触にうっとりとしながら、蔵之介に全てを預けていた。


「蔵之介君、私ね…こんなに甘えられるなんて思ってなかった。ずっとこうしていてくれたら、私もう何もいらないかも…」


 彼女の言葉には、完全に蔵之介に対する信頼と依存が込められていた。


「うん。望むときに望む場所で、美咲を甘やかしてあげる。これからも僕がずっとそばにいます。何でも言ってね」


 蔵之介がそう言うと、美咲は幸せそうに笑い、さらに彼の膝に頭を預けて目を閉じた。蔵之介の優しさに包まれた彼女は、完全に彼に甘えきっていた。


「蔵之介君、大好きだよ…こんなに幸せなの、初めてかもしれない…」


 美咲のその言葉に、蔵之介は微笑みながら彼女を見つめ続け、彼女が完全にリラックスしてデレデレになっていく姿を静かに見守った。

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