第10章 不可思議な出来事
ピンポン、ピンポンピンポンピンポン…
ドンドンドン‼️
S子と子供達と暮らすアパートのドアを激しく叩いた…
午前3時だった……
S子どうしたのよ?近所迷惑でしょ⁉️
私『と、とにかく、ハァハァ、と、とにかく家に入るよ』
S子『当たり前じゃない。あなたの家よ』
合鍵はまだ貰っていなかった。
とにかく焦っていた……
事の経緯をS子に話した。
そう言うものをあまり信じる人では無いS子だったが、ただならぬ私の様子と顔面蒼白な私の様子をみて驚き、信じてくれた。
S子『もう遅いから一緒に寝ましょう』
ガタガタと震える私の背中を抱きしめてくれた。
次第に落ち着きを取り戻した私は深い眠りについた…
翌朝。マンションの荷物を取りに行かなければ…が、とてもじゃないが怖くて1人では行けない。
S子を連れて行く訳にも行かない。何故なら、エロDVDを片付けていない。
急遽会社の仲間に連絡して来てくれる事になった。
仲間と部屋に恐る恐る入る…
テレビとDVDプレーヤーの電源は切れていて普段と変わりない感じに戻っていた。
バタバタと荷物をまとめ車に詰め込み早速さとマンションを後にした…
新居に住み始めて10日が過ぎようとしていた。片付けも終わり、ようやく落ち着いてきた。
S子の子供達はこの頃になると私の事を『パパ』と言う様になっていた。
何だか照れ臭いような嬉しい様な気持ちになった。
私が仕事から帰ると、姉のRちゃんとKちゃんはいつも仲良く遊んでいた。
私『2人とも本当に仲良しだなぁ。今日は、ママの帰りが遅いからみんなで晩御飯作ろう!』
Rちゃん『作ろう、作ろう!』
Kちゃん『何作るの?』
私『そうだなぁ。餃子にしようか?』
Rちゃん『餃子大好き❤』
Kちゃん『やったー♪ぎょうざ、ぎょうざ、ぎょうざ〜』
早速3人で近所のスーパーに買い出しに行った。
みんなで餃子の皮に具を包む。
私『好きなように包んで良いよ。例えば丸でも良いし、三角とか面白いよ!』
2人ともキャッキャっと楽しそうに作る。
その微笑ましい光景に父親の気持ちとはこんな感じなのかなと、幸せを感じ始めていた。
S子『ただいま〜』
おかえりーと3人で大合唱!
S子もかなり喜んでいた。ホットプレートで焼きながら食べる。
とその時だった。奥の部屋の電気が付いたり消えたり、そしてテレビが勝手につく。
すべてのリモコンを確認するが、何とも無い。時間にして5分ほど異常な現象が続いた後、治った。
ここで私が騒ぐと子供達も怖がってしまう。
私『皆んな大丈夫だよ。トラックにはね、強い電波を飛ばす無線がついていて、多分アパートの近くにいたんだよ。 その影響だよ。』
S子『びっくりしたーなぁーんだ。そう言う事かー!ワハハ』
S子は咄嗟に笑に変えてくれた。
子供達も笑った。
少し安心していた。
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