序章の登場人物紹介(第16話までのネタバレを含みます)

主人公:数合すごう 理人りひと


【プロフィール】

 種族:人間

 所属:探索者協会

 立場:準A級相当特別探索者資格保持者

 性別:男(可変)

 年齢:17

 身長:180cm(可変)

 体重:異常に重い(可変)

 特技:勉強、モノマネ

 趣味:調べもの

 好き:食事、冗談

 苦手:女性と関わること

 誕生日:9月3日

 

【容姿】

 長くも短くもない、ツヤの無い黒髪。死んだ魚のような目。右目の下に泣き黒子。左側の口角が常に少し上がっている。顔立ちは極めて平凡で、褒めどころもけなしどころも無い。手足は長く、スタイルは良い。服の上からではわかりにくいが、かなり筋肉質。

 第二次性徴の真っ最中に転移して【変身】のスキルに目覚めたため、顔はともかく体格は素のものかわからない。

 異世界では平時の身長を170cm弱程度に設定していたが、現世に帰ってからは常にエレナが近くにいるため180cmに設定している。


【人物】

 陽気でマイペース。温和でユーモラス。親切でフランク。ライブ配信はもちろん、雑談から交渉、敵の心理誘導に至るまで、コミュニケーション全般に優れる。

 その技術は暗殺者としての経験から培われたものであり、内面的には極めてマキャベリスティック。善悪に頓着せず、目的のためには手段を選ばない。人の心の隙に付け入り利用する癖がある。

 一方で、誇り高い人物に魅力を感じる傾向があり、目的が一致すれば援助を惜しまない。

 異世界にいたときは『生存』を最優先目的にしていたが、現世に帰還した後は『自由と栄光』を最優先目的としており、より奔放かつヒロイックに振る舞っている。


【略歴】

 日本生まれ。生まれる前に父は失踪し、生まれてすぐ母は病死した。育て親をたらい回しにされ、最終的に父方に引き取られる。邪険にされながらも、自立を目指し、必死に生きてきた。

 努力の甲斐もあり、遠方の全寮制中高一貫校への入学が決定。その数日後、急病に倒れる。

 今際の際にて女神と契約を交わす。異世界に転移して生き永らえる代わりに、全知の書の断章の回収を請け負う。

 暗殺を生業とした暗躍の旅の道中で魔王アニマと対立し、魔王城にて最終決戦を迎え、双方瀕死に陥る。その際のアニマからの提案を機に現世に帰還、新たなスキル《電脳》を得てダンジョン配信を開始。魔人フラルゴの討伐を経て、準A級相当の特別探索者資格を取得。その後、生活指導の名目でエレナと同居することとなる。


【スキル】

《変身》

 異世界への転移時に覚醒したスキル。姿形を自由自在に変えられる。遺伝子レベルで他者に成りすますだけでなく、筋骨や神経を増強しての身体能力強化、脳内麻薬や神経伝達物質を操っての筋力リミッター解除といった、戦闘に適した用法もある。

 その他にも、無傷の姿に化けることで欠損した部位すらも再生する『無瑕疵化むかしか』、他者模倣に伴って対象者の装備品や遺伝情報などを知り尽くす『全貌鑑定』など、応用の幅は広い。

 魔力消費の効率が異常に高く、ほぼゼロコストで行使される。代償については未だ不明。


《電脳》

 現世への帰還時、アニマとの霊魂接続によって新たに獲得したスキル。電子情報を知覚・操作できる。ダンジョンの内部から機器を用いずインターネットにつなぎ、ネット銀行と動画配信サイトへのハッキング、単語辞典や文法辞典を脳へ直接ダウンロードしての言語習得、通信回線の傍受などを行った。

 しかし、リヒトもアニマもまだ全容を把握しきれておらず、未だ謎の多いスキルである。






メインヒロイン①:魔王アニマ


【プロフィール】

 種族:魔人

 所属:なし

 立場:リヒトの従僕

 性別:女性型

 年齢:不明

 身長:148cm

 体重:非実体であるため質量が無い

 特技:魔術

 趣味:観察

 好き:リヒト

 苦手:魔人

 誕生日:不明

 

【容姿】

 11歳程度の童女の姿。腰まで伸びた銀髪と黒いフリルドレスだけならドールのようだが、鋭利な犬歯と縦長の瞳孔、何より山羊のように巻いた角がいかにも人外的である。


【人物】

 不敵にして傲然たる孤高の王。知と力を貪欲に求め、故にこそ強く聡き者を好む。リヒトと相討ちになってからは主従契約を結んだため、一人前の従者として忠誠心を抱いている。知的好奇心が強く、主であるリヒトの頭の中身と、彼の目を通して見た人間の世界を知りたがっている。

 それはそれとして、リヒトが時たま見せる人間味に興趣を感じており、頻繁にからかう。

 肉体に精神がひきずられているためか、はたまた元来の性格なのか、子どもじみた側面もあり、リヒトが他の女性と親しくすると嫉妬心を抱く。


【略歴】

 探究のために全知の書の断章を集め、それによって異世界中の陣営から刺客を差し向けられるも、ことごとくを返り討ちにし続けた。しかし、リヒトと相討ちとなり、共に転生することを提案。半ば強引に彼を巻き込んで現世へ向かい、従僕を名乗る。


【スキル】

 霊魂や情報に関する能力であることを示唆しているが、詳細不明。






メインヒロイン②:天花寺てんげいじ エレナ


【プロフィール】

 種族:人間

 所属:探索者協会

 立場:準A級探索者

 性別:女

 年齢:16

 身長:173cm

 体重:結構ある

 特技:楽器演奏、トータルコーディネート

 趣味:ショッピング、トレーニング

 好き:バトル漫画、アクション映画

 苦手:納豆、ナマモノ、予定の空白

 誕生日:12月13日


【容姿】

 背が高くグラマーな体型と、凛として大人びた美貌の持ち主。髪は水色のボーイッシュショート。上腕や大腿部はやや太く引き締まっており、腹筋は縦にうっすら割れている。スキルの仕様上、戦闘服の露出度が高い。そのためか、私服は落ち着いたものを好む。


【人物】

 生真面目で誇り高く、向上心と使命感が強い。冷静に振る舞おうと努めてはいるものの、依然として情熱的。

 『持つ者としての責務(ノブレス・オブリージュ)』を心がけ、他者への施しを厭わない。しかしそれが高じてか、土壇場になると自己犠牲に走る悪癖がある。

 普段はクールで優雅なお嬢様だが、根は純朴な年頃の少女であるため、リヒトの話術に乗せられたり、ルールを顧みない自由さに振り回されることも多々ある。


【略歴】

 南ドイツの小さな田舎町で生まれ育つ。5歳のときに起こったダンジョン大量発生により故郷を喪い、そのときに死にかけた父を助けるためにスキルに覚醒。以降は探索者協会のイギリス支部にて過ごし、実母主導の戦闘訓練を経て14歳で来日。早くから天才的な探索者として頭角を表し、弱冠16歳で準A級探索者に上りつめた。


【スキル】

氷雪祭祀ユールフェスト

 氷雪系の能力。大別して、肌に触れたものの温度を下げ凍らせる能力と、氷や雪を生み出して操る能力に分類できる。

 後者の発展形として、氷で生み出した擬似生命を一定範囲内で半自律的に動かすことができる。





最初の敵:魔人フラルゴ


【プロフィール】

 種族:魔人

 所属:不明

 立場:不明

 性別:男性型

 年齢:生後1ヶ月

 身長:192cm

 体重:117kg

 特技:殺戮

 趣味:暴力

 好き:宝物

 苦手:待つこと、自分以上の強者

 誕生日:2月14日

 

【容姿】

 真っすぐ伸びた一対の角、赤銅色の肌、黒い結膜、琥珀色の虹彩を持つ。筋骨隆々の巨躯を豪奢なトーガで包み、大粒の宝石をゴテゴテと飾り付けている。指輪や腕輪、耳飾りなど、思いつく限りのアクセサリーをしている。


【人物】

 暴慢かつ冷酷、そして嗜虐的。自らを絶対的強者と信じて疑わず、他の生命を虫けら同然と見下している。特に人間を蔑視しており、地上に出ての殺戮を夢見ていた。

 大いに怒り大いに嗤う激情家だが、内心とは裏腹に冷たく現実を見通す観察眼を持つ。状況を理解して即座に戦闘へ応用することが得意であり、実戦経験不足にしては優れた戦術家だった。


【略歴】

 ダンジョンの最下層最奥部より下、隠し階層の宝物殿に棲まう高位の龍の群れを滅ぼし、そこに陣取る。侵入者である天花寺てんげいじエレナを殺し、ダンジョンを完全に支配してから地上に進出するつもりだったが、たまたま現われた数合理人に圧倒され、敢えなく駆除された。


【スキル】

《万象発破》

 手で触れたものを任意で爆弾化する。魔力の無い無生物であれば、フラルゴが「一塊である」と認識している限りはどんな巨大な物でも爆弾化できる。魔物や人間などの魔力が籠もった対象は、触れた部位のみが爆弾化される。気体も効果対象に取れるため、空気を爆弾化することもできる。

 起爆のタイミングは自由に決められる。爆発の威力は、フラルゴが込めた魔力の量に依存する。

 爆弾の種類は、焼夷弾・榴弾・フラッシュバンなど多岐に渡る。

 爆発を起こすスキルではなく爆弾化するスキルであるため、防御不能である。頭に触れさえすれば、原則としてどのような相手でも即死させられる。






サブキャラ①:天花寺てんげいじ つかさ


【プロフィール】

 種族:人間

 所属:探索者協会

 立場:会長

 性別:女

 年齢:非公開。70年以上前に成人済。

 身長:150cm未満

 体重:異常に軽い

 特技:ゲーム全般

 趣味:茶道、華道

 好き:紅茶

 苦手:味の濃いもの、脂っこいもの

 誕生日:3月20日

 

【容姿】

 20代に見える年齢不詳の女性。体格は子どものように華奢だが、灰色の長髪とシックなスカートスーツからは成熟した気品を感じさせる。目元は黒い布で覆われており、異教の聖職者のような神秘的で落ち着いた威厳がある。


【人物】

 冷静沈着でカリスマに優れる。目下の者にも丁重で、常に思慮深い。同時に秘密主義的かつ強権主義的であり、自らの深謀遠慮を他人に明かさず強引に話を進める傾向がある。

 世界人類を魔物から護り、ダンジョンを世界から根絶することが悲願である。


【略歴】

 探索者協会の会長であり、それ以前から70年以上に渡って天花寺家当主を務めている。現職の内閣総理大臣からも苦手意識を持たれるほどの強い影響力を持つ。外見の若さと実年齢との間に大きな差があることも含め、謎が多い。


【スキル】

魔眼に類するものと目されるが、詳細不明。






サブキャラ②:天花寺てんげいじいおり


【プロフィール】

 種族:人間

 所属:探索者協会

 立場:総務部長

 性別:男

 年齢:61

 身長:185cm

 体重:93kg

 特技:マルチタスク

 趣味:数独、古典文学

 好き:白身魚、赤身肉、和菓子

 苦手:酒類、奔放な若者

 誕生日:9月13日

 

【容姿】

 黒々としたオールバック。顔は年相応だが、長身で体格が良く、立姿や動作からは老いを感じ取れない。折り目正しく着こなしたツイードのダブルスーツが、重厚で実直な人柄を象徴している。


【人物】

 実直で厳格。義理堅く、規律と信頼を重んじる。上長である司からは勿論、部下や同僚からも頼られる存在。奇人変人の巣窟である探索者協会において数少ない常識人であり、苦労人でもある。

 若者に対して突き放すような厳しい言葉を使ってしまうことが長年の悩みだが、言動とは裏腹に世話を焼きすぎてしまう悪癖があることには無自覚である。


【略歴】

 協会内の総務を担い、司の右腕として長年仕えている。情報統制や国内外での政治的調整など、幅広い業務をこなしている。

 リヒトが盛大に暴れまわったせいで、向こう1週間分の睡眠時間が無くなった。


【スキル】

無道心眼むどうしんがん

 心模様を視認し、読解する魔眼。単純だからこそ様々に応用が効くが、リヒトには全く通じなかった。








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