気づいたこと

@hidemanz

第1話


なんとなくわかったことがある。

なぜ音楽をやるのか、音楽をやる人間にとってそんなことどうでもいいかもしれない。「そこに山があるから」という植村直己の名言もある。


しかし最近気づいたのだ。

「自分は(音楽という)自然法則を求めているのではないかと」。

音にはこう奏でれば美しいということがある。音楽家はみんなそれに腐心しているといっても過言ではない。

ましてや作曲はその法則を無視して作れない。


自分は十代の頃、無頼派文学の影響を受けて、大変な乱暴な生き方をしてきた。しかし音楽にだけはいつも傾倒している自分がいた。

ある種の依存だと思う。


私は物書きではない。早く書き終わろう。


ただ自分が音楽を通じて、無意識にしたいことがわかったということだけでも収穫だった。


なぜそれに気づいたのか?

それは感情的に生きる女性を見て思ったのである。とてもこのような法則に反する生き方はできないと思ったと同時に、じゃあ自分の生き方はどうなんだろう?と。


「感情で生きるということは自然法則に反する」ことは仏教で説かれているし、得てして女性の方が感情に陥りやすい。だが、戦争はどうなんだ?あれこそ感情の最大の発露で、戦争は男がするものだろう?という反論を受けるかもしれない。女は感情的な生き物だが戦争はしないんだよ、などなど。

はっきり言ってよくわからない。


自分は心の平安を求め、そのうち音楽すらも捨てる時がくるだろう。それは「仮に作った自然法則」だからだ。

自分の作った曲たちに別れを告げるのが自分の役割でもある。


(自分も不勉強なので何か別の考察があれば教えてください)

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