第2話 呑まれる対象になるために…
あんた、バカね。
この世界の捕食対象は女よ。男を呑む生物なんていない。この世の摂理よっ!
あの時彼女はそういった。
「仮に呑むとしても首をへし折った状態で餌として呑まれるだけっ」
「あんたは男なんだから、性的対象の丸呑みになんてなるわけないでしょ」
呆れたように先輩はこっちを見ている。
そんなくだらない水着なんて着て、スク水で丸呑みされてグジュグジュの肉壁に揉まれて悶えながらご奉仕するって思ったのかしら?くだらない。
男だったらこんなの家でポルノハブだのエロ動画サイトで見りゃいいじゃない。特権みたいなもんでしょ!?」
「ち、ちがうよ。。。」
あぁっ?と先輩は言いかけ、蛇も歯を剥き出し、彼女と一緒に威嚇してくる。
僕も、女の子として、奉仕したい・・・
奉仕している姿を見て他人事みたいに抜くなんてしたくない・・・
自分自身が、女の子として、心から愛し、ささげ、体の味を搾り取って嗜んで欲しいと・・・もちろん、流れによっては過って窒息死したり、消化液で溶かされたり、突然餌とみなされ、絶命すること・・・それらに対しては覚悟はできている。
それらの思いを先輩に赤裸々に語った。
「ふーん。ほんと、あなたって変人ね。」
「でも、気持ちはわからなくもないか。ってかほんとに呑まれたいの?でも男の体だったらこの世界の捕食生物、植物なんでも問わず、呑み込んでくれないよ。過去にもネットニュースとかで女性化願望の人とか、特に性別を変えようとはせずとも、純粋に丸呑みを体験したさに身を投じた男たちが、まんまと牙で食い散らかされたり、容赦無く溶かされて一大事件なんかになった実例は出てるのよ」
と、彼女がそのネットニュースのページをスクロールしながらスマホで見せてくれる。
そう。生物本能的にもオスとメスの嗅覚は鋭いらしい。この世の生物は。
女と判定された場合はたっぷりの粘液を溜め込み誘い込み、生物によって方法は変わってくるが、呑んだ女の体をねぶりまくり、体の垢や体液を搾り取って吸収する。それらはすべて養分となり、実質的に捕食生物の栄養源となる。ただ搾り取るだけでは女側にも負荷がかかるとこから、効率的に陰部や胸などに刺激を与え、女にも快楽を与えトリップ状態に陥らせる。もちろん、そこで獲物を殺してしまう生物もいるというが、大抵は何度もその獲物を利用すべく、吐き出して生還させるという。そしてまた、外界で体力をつけてまた女自ら獲物の元に来させるサイクルを作るという。(中には捕食生物と獲物の女性が恋に落ち異種姦したりその種の世界にこもってしまうケースもあったりする)
一方男だった場合は攻撃してくるもの、外敵と認定し、猛攻撃を仕掛ける。
女の場合は仕舞われていた牙を剥き出しにし、引き裂いたりそのまま肉として食い散らかしたりと。
なので、必然的に女はねたぶられ男は呑まれる様子を撮影する。
そしてそれを性的コンテンツとして消費する男たち・・・という社会構成が出来上がっているのだ。
これに対して特段と異論を唱える人など今までに現れた記録は大して残ってないという。これが自然の摂理。普通。常識。。。といった感じだ。
この常識の枠から外れて、人間社会から出て、異種との交流、あわよくば惚れた相手も異種としてこの先結婚するなども憧れているほどの私。
社会からの批判や冷ややかな目などどうでもいい。
私は、捕食対象となるために、性転換をする。
その場で女先輩と蛇の前でスク水姿で高らかに宣言してしまった。
しばらくしーんとしたお通や状態が続く。
鈴虫が泣き、風がなびく。
「ふん、面白いじゃないの。じゃぁ私と同類になるってこと?
そこまで覚悟があるなら・・・私が、この世の捕食社会の先輩として、
ナビゲートしてあげなくもないわ。」
女先輩は少しドヤる顔で、若干赤らめた顔でこっちに面と向かっていってきた。
これ以降、捕食社会の奉仕役、女性になるために新たな行動を踏み始めることになった主人公であった。(つづく)
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