第2.1話-スライムのお話
平原や森、ダンジョンなど、、、基本はどこにでもいるスライム(Eランク)。
現在はジェル状の見た目をしているが、遠い過去ではそんな見た目ではなく、本編で登場した弱点、つまり核が転がるようにして移動していた、、、らしい。
この時には核を守るのは核から分泌される薄い膜しかなく、これでは多少の衝撃は和らげようが、強め(スライム目線)の衝撃からは守られず、誤って少し高い場所(机ほど)から落ちただけでもヒビが入り、活動が難しくなってしまっていた。
そこで、スライムはある劇的な進化を遂げた。
スライムがスライムらしい見た目を手に入れた理由は、諸説はあるが、核を守るため、池のなかに入って核から分泌される薄い膜を使い、水を膜の内側に入れ、さらに膜を分泌し、水と混ぜ合わせることで弾力のある体を手に入れたという説が現在では最も有力である。
しかし、人間や他のモンスターに核を壊すことで殺すことが可能だと見抜かれたスライムは、なるべく自分の核の色を水と同化させ、さらに土や草をジェルの内側に溜め込んでおくことで、物理的に核を見にくくするという進化に成功した。
スライムは雑草や土の中にいるミミズなどを主食にしているため、食料を溜め込め、核も隠せる、一石二鳥の進化だったと言えよう。
そして現在のスライムが誕生した。
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