第7話
私は、自転車を漕ぎに漕いだ。まず、目指すは高速のパーキングエリアだ。この近くのパーキングエリアは一般道側から入ることができる上、周囲に茂みがあるから計画を行う上でベストだ。ATMがあると尚いいんだが…。1時間ほど走っただろうか。サービスエリアに到着した。少し雨は弱まっただろうか。自転車は近くの林に乗り捨てた。この自転車も社会人になって乗り始めた思い出の自転車なのに…。一つ一つ何かをするたびに思い出を振り返ってしまう。仕方のないことだが、なんとかしたいものだ。
茂みの中からサービスエリアの防犯カメラの位置を確認する。ちょうどいいところに設置されていた。駐車場の車も雨の割に少ないわけではない。そして、サービスエリアの中に入り、コンビニを探した。少し広いサービスエリア。雨のせいもあってか休む人も多く、駐車場で見た車の数以上の人を感じる。心の中で『頼む頼む』と何度も念じた。するとコンビニが目の前に現れたのであった。思わず小走りになり、ATMでお金をおろした。引き出しの上限いっぱいまでお金おろし、急いで店舗を後にした。そして、駐車場のトラックがたくさん停まっている間に隠れた。いよいよ計画のスタートだ。
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