当日
「リュー! 何でその蛇まで持ってきちまったんや! キモいからどっかに捨てろ!」
「何いっとんのやツッツ、あない怖い思いさせられたんやで。あっこの〝住人〟にはきっちり御礼をくれてやらなあかんやろ」
「あっ、あーしもやるやる! つーかただの肝試しで何でここまでビビらせられんのっつー。やっぱコイツがいたのも原因やし? きっちり分からせないと、みたいな?」
「お前ら趣味わりいな――俺の車には乗せへんからな。やるならここでやっていけよ」
「あいよ~……つー訳でな、よくも俺らをビビらせてくれたな――っと」
「お~、リューの
「次、次、あーしね! このやろっ、ビビらせんじゃ、ねーよっ!!」
「あーあー、血が飛び散ってきたやんか~! どうすんのこの服おきになのに~!」
「あーあーごめんね。そんなけあーしの怒りが強かったってことでひとつ」
「つかこの石、いい感じに
「アホか
「おい、そろそろいくで! ケーサツきそうやからはよせえ!」
「ノブもツッツも一発いれてけよ~」
「いんや、俺はええ。さっさとそいつ捨てろよ、いくぞ」
「ちぇっ、つまらんの~。まあしゃーないか。んじゃ……お前、災難やったな~、ちいっとはかわいそうなことしたかな~思わんでもないけれどもやな……ま、楽にしたるわ」
「おいおい、そこまでするんかリュー」
「ああ、こういうんは最後、一気に楽にしちゃるんが情けってもんや。まあ、スッキリしたしありがとな、お前。ほんじゃ――サイナラ」
「何やリュー、結局その
「やかましいわアホウ。ほら、さっさと行くで。サイレン聞こえてきよった」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます