第3話

 イオの口から腕を引き抜いて、二人のもとに近づいた。よく見れば短いスカートから見える太腿を伝って床へと尿が滴っていた。こいつら恐怖のあまり漏らしてやがる。サミを突き飛ばし、ハナを黒板に叩きつけた。赤いチョークを眼球と耳の穴に突きさし、ぐりぐりとかき混ぜた。汚い悲鳴が聞こえてくるので、黒板消しクリーナーを口に差し込んだ。それでもうるさかったが、先ほどよりは小さくなった。

 眼球は原型がなくなって零れ落ち、耳からは赤い血が滴ってきた。今思えば早々に視覚と聴覚を奪ってしまうと恐怖が半減してしまうかもしれなかったが、見えない、聞こえない中で次に何をされるのかと考えるとそれはそれで怖いだろう。

 ハナの衣服を裂き、全裸にさせる。脂肪が乗った抑揚の無い身体だった。私のことをデブだと詰ったが、同じくらいの体型だった。もしかしたら私の身体に自分自身のことを投影していたのかもしれない。

 ハナの体を睨みつけ、金縛りに合わせた。ハナの全身を指先で撫で始める。全身に肌が粟立ち、眼球のなくなった顔は苦悶の表情を浮かべている。次はどんなことをされるのかという恐怖をひたすら味わっているようだ。

「許して……」

 わずかに聞こえた言葉は激怒させた。自分を追い込んでおいてよくそんな都合の良いことが言える。ハナの前歯を掴み、思い切り引き抜いた。ミシ、という音がしたと同時に歯ぐきから大量の血がにじみ出てくる。

 引き抜いた前歯の根元をハナの乳首の根本に当てた。そのまま力を入れて突き刺していく、チマメのように膨らんだ血がドクドクと流れてくる。最初は歯で乳首をちぎろうと試みるがだんだん面倒になって、結局乳首をつまんで勢いに任せて引きちぎった。乳房の一部の皮まで引きはがれてしまったが大して気にしないことにした。もう一方の乳首も同じように引きちぎると、ハナの汚らしい悲鳴が響き渡った。

 次はどんな目に遭わせてやろうか。ちぎった乳首をハナの口に入れて咀嚼させて食べさせながら思案した。

 陰部を開き、そのまま拳を入れてぐりぐりとかき混ぜた。腕に何かが絡まる感触がするので、もう一つの腕も入れ、絡まったものを掴んで引っこ抜いた。腕からは汚い血まみれになった。もう悲鳴を上げる気力も無いようだ。

「意気地なしめ。もういいわ、イオはもう少し頑張ったぞ」

 ハナの頭を掴み、力を加えて頭蓋骨を破壊した。露わになった脳みそを手のひらで撫でたあと、一思いに握りつぶしてやった。脳漿が飛び散り、サミの顔についた。

「いやだああああああああ。気持ち悪い!」

 サミは親友の脳漿をゴキブリ以上に毛嫌いして必死に払い落とした。ハナの脳の破片を掴み、サミに投げつけてやった。その度にサミは叫び、必死に避けている。痛快なシーンだった。

「お前、逃がさないからな」

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