第3話 はじめてのおしごと/ミーシャの過去


「ふんふんふーん」少しへたっぴな鼻歌を奏でながら私は道を歩く、何故そんなに機嫌がいいのかって?ふっふっふ、今日はミーシャ初めてのお仕事なのです!カーシャが見つけてくれたお仕事(カーシャは前世一緒に過ごしたおじいさんのこと、とってもイケメンでとっても優しいんだよ!)私は少しでもカーシャを楽にするためにお仕事を全力でしてその後は一日中甘えて過ごす、という夢を見ていたけど実際は違った、いざ仕事を始めると最初こそうまくできていたものの薬草取りに来たついでに蝶追いかけて森に迷ってしまったー、、、

「怖くないよー怖くないよー」暗い森での怖さを少しでも和らげようとした、、ガサガサ、「わぁーーー!」しかし実際にやって見ても逆効果、そう言えばおじいさんと暮らす前暗いひとりぼっちの夜、私どうしてたっけ、、、

「やーい黒狐ー」、「近づいてくんなよ不幸がうつるだろー」、そうだこれはその時の私、そんな時はお母さんに教えてもらった歌を歌ってたっけ、確か「心の燈消える夜、会いたい人がいるならば願え、信じて祈り続ければ神はまた、縁を作ってくれるだろう」こんな歌だった今だったら少しわかる、私は死ぬ瞬間おじいさんと一緒にいたいと願った、そして実際今そうなってる、お母さん言ってたっけ、「だから真に会いたい人ができるまでどんなことされても我慢するんだ、我慢した先にはきっといい未来が待っているから」って、私は我慢してきた、どんな嫌がらせを受けたって、だから会うことができた初めて、ずっと一緒にいたいと思った人またその人に会いたい、、、

私は暗い森の木の中で目を覚ました、どうやら眠っていたらしい、私は立ち上がって軽く背伸びをするそして〜大きな声を出した!「おーい迷ったよー助けてよー」叫び続けていくらか経った頃「そこにだれかいるのかー?」という声が聞こえてきた、私は最後の力で声を出し見事助かった、初めてのお仕事はハプニングこそあったけどあの後は上手くでき、報酬ももらえた、カーシャの前で自分で勝ち取った報酬を見つめていると「なぁミーシャ、」カーシャが申し訳なさそうに話しかけてくる、もうわかってるのに「わかってるよ、取り分は家に入れるってば」、それでもカーシャは「いやそうじゃなくて」なんて言ってくるから聞いてやった「なにがあったの?」

するとカーシャは申し訳なさそうにいった「森に迷ったんだろ?君の力って植物を操れるじゃないか、その力使えば上手く脱出できたんじゃないの?」、、、図星だー。私は「それもそうでした」と少し顔を赤くして言った

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