第3話 開拓計画
「じゃあ瑞羽県についての詳しい開拓計画をお願い。」
「はい。では…」
そして加賀が語ってくれたのはこうだ。
まず瑞羽県はユーラシア大陸とほぼ同じ大きさの大陸、武蔵大陸に存在する首都から南方に進んだところにある。
面積はカザフスタンと同じ位。
首都からは東西南北に主要幹線道路が延びている。そして線路と高速道路が繋がる。
①大規模な港の整備。
②下水道や発電所の建設。
③集合団地の建設。
④お店の建設。
⑤各種工場の移設。
⑥オフィスビルの移設。
⑦田畑の整備。
⑧漁港の建設。
⑨住宅地及びお店の整備。
⑩資源開発を開始。
ザックリ言うとこんな感じ。
詳しく説明すると①の計画で整備する港は横浜港規模にする。将来、大陸中に建設に大規模な港が建設されるだろう。そのときに港があると何かと便利だ。そのため、ある程度の規模は確保しておく。
②ではまず最初に発電所を建設する。宇宙船にも使われている核融合炉を流用して工場や住宅で使われる大量の電力を環境に優しく発電する。その後は大規模河川の整備(堤防等)をして上流にダムを建設。そして下流に浄水場等を設けて水を確保することにした。
③ではそれまでは仮設住宅を建てて労働者は寝泊まりしていたが工場で働く人や生活環境を改善する為に集合団地を建設する。
④では集合団地や後の住宅地に住むことになる人の為にお店を建設する。
全て瑞羽グループ系列が入る。
⑤ではそれまで日本や世界各国にあった工場を移設。それまで工場で働く人も同意した人は移住させる。外国人の場合は本人が希望するようであれば日本国籍を取らせて移住させる。
⑥では東京都においていた各企業の本社を移す。しかし、支店を持ってくることはしない。
また、高層ビル群を建ててそこに人も住まわせる。
⑦では瑞羽県一の穀倉地帯をつくる。
瑞羽県の中核となる瑞羽市に隣接する予定の市に存在する平野を耕す。
⑧では漁港を多数造り、漁業を盛んにする。
それに伴い、加工工場も整備する。
⑨では集合団地を更に増やしたり、マンションの大規模建設。
アパート、一軒家は後々まで作らない。
⑩では各種資源を取って開拓に使用したり、他国に売りつける。
この大まかな十の開拓計画に基づき瑞羽県を発展させていくのだ。
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