第13話 バラバラになって
あっという間に明日になった。
そうして学校にたどり着いて、とりあえず職員室に移動した。
現在時刻は5時30分。まだ肌寒いと感じるような朝の空気だった。
生徒のいない学校というのは非常に静かだ。暗いわけでもないので恐怖もなく、逆に神秘的な雰囲気すらも漂っている。
しばらく朝の仕事をこなしていると、職員室にノックの音が響いた。
……
相変わらず美人な女子高生だ。油断すると惚れそうになる。
「来てくれてありがとう。もうちょっと仕事していくから……先に教室に行っておいて」
「……」
「大人数で騒ぐのも楽しいものだよ。キミにはそれを体験してもらいたいってだけ」
「……私は大人数で騒ぐのが苦手でして……」
「だからやってみたら楽しいんだって」
「……私は……そんなに苦しんでいるように見えますか? 現状には満足しているのですが……」
「本心を隠すのが上手い人もいるんだよ」平気そうにしていて、急に爆発してしまう人もいる。「もっと楽にしていいんだよ。私のことも友達だと思って」
「ですから教師と生徒は――」
「水掛け論だね……」ちょっとイライラしてきた。「とにかく……先に教室に行っておいて。そこで話そう」
「……」
そう言って教室に向けて歩き始めた。
やれやれ……やはりあの子は堅物だ。こちらが友達として接してほしいと言っているのに、なぜ彼女はわかってくれないのだろう。
とにかくこれで目的は達成した。
それからしばらくの時間が経過した。時刻は5時50分。
さて……そろそろ行くか。そう思って立ち上がったときだった。
騒がしい足音が聞こえてきた。バタバタとして、焦りに焦っている足音だった。
その足音は職員室に近づいてきて、次に扉が勢いよく開かれた。
「
「……」
そこにいたのはこの学校の警備員さんだった。こんな朝早くからご苦労さまである。彼の名前は忘れたけれど。
「どうかされましたか?」
「3年2組の教室で……! 先生の担当クラスですよね……!」
……
そんなに慌てなくてもいいのに。
「そうですけど……」
「す、すぐに来てください……!」
「いったい……なにが……」
「
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