第7話 やめとけばいいのにな
恋というのは青春だと思う。
つい怖がってしまうのだ。告白したら今の関係が壊れるのではないかと考えてしまうのだ。
しかし怖がってばかりもいられない。いつか
さて階段から教室に戻りながら、
「あんな女のどこがいいんだろうな」
「あんまりクラスの仲間のことを悪く言ったらダメだよ」
「それも本当か怪しいと思ってるけどな」
なぜか信じてもらえない。
しかし熱中症のときに助けてくれた天使みたいな女の子と、
直接本人に聞いてみようか? それとも他の先生に相談してみようか。選択肢はどちらかだと思うが……
「まぁ……今日のところは荷物をまとめて帰るか」
「私は……もう少し残るよ。まだやらなきゃいけないことがあるから」
「ふーん……そっか。じゃあ、また明日な」
「うん。また明日」
そうして
それも当然だろう。部室でもない教室に、いつまでも放課後に残っている意味もない。少しの間友達同士で世間話をすることもあるけれど、それも長くは続かない。
「……さて……どうしようかな……」
やらなければいけないことが山積みだ。
……
まぁ目の前のことを少しずつ片付けていこう。
私の青春は誰にも邪魔されない。これからも私の青春は輝いているに決まっている。焦る必要はない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。