第5話 魔王討伐?
僕はまだ観戦を続けている。
あれからさらに五分間くらいさっきの戦いが
続いている。
(そこまで実力が拮抗しているのか。)
そんな事を考え始めた頃、謎の剣士が
声を出した。
「陛下、王城に傷をつけることを
お許しください」
「「「え…」」」
その場にいた人達の動きが止まる。
(この人本気だしてなかったの?
城のこと気にしながら戦ってたの?)
僕を含め、周りの人はその発言に
ドン引きしていた。
周りの人は目で追うのですら大変だったのに
それが本気じゃないというのなら当然の反応だろう。
「気にするでない、、」
僕はやっと冷静さを取り戻す。
さすが国王、いち早く正気に戻っている。
他の者たちも正気に戻り自分のすべき行動に
戻っている。
そして、僕が観戦に戻った直後、
国王から許可をもらった謎の剣士は
魔王から距離をとり、レイピアを
構え直していた。
そして一瞬にして魔王の胸と王城に
大きな風穴を開けた。
(やべぇ…)
僕は心の底からそう思った。
魔王は空中に浮いたまま静止している。
(まだ生きているのか?
生命力だ。早くトドメをささないと、、)
だがその剣士はレイピアを鞘にしまった。
(なんでトドメをささないんだ?)
だが僕の疑問はすぐになくなった。
僕の望まないかたちで…。
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