第3話

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 ヒカルは、北関東の小さな町で生まれた。子供のころから体が小さく華奢で、男の子とは思えないような、大人しく目立たない子だった。中学校に入ると男女の制服が決まっているので、いやでも男と女の性がはっきりと分けられる。小学校の頃は男の子でも女の子でも通用しそうな服を着ていたが、中学校に入るとそうはいかなくなった。


 男子の学生服が嫌でイヤで仕方ないヒカルは三年間のほとんどをジャージ姿で過ごした。卒業した先輩から貰った女の子のセーラー服を自宅で着ては、鏡に映る自分の姿を見てこの服を毎日着て学校に行けたらと思うと悲しくなった。先生もそんなヒカルの気持ちが分かっていたのかジャージを毎日着ているヒカルに何も言わなかった。


 その頃、ヒカルには好きな男の子がいた。いじめられそうになると、いつも助けてくれる素敵な彼。ヒカルには興味がないような素振りをしていたが、十五歳の男の子が女の身体に興味がないはずはない。彼の家に遊びに行ったヒカルは、彼のベッドで初めて抱かれた。


 家に誰もいないのをいいことに彼は強引に抱きしめた。ヒカルをブラとショーツだけの姿にすると自分も裸になった。筋肉質の彼の上半身はとてもカッコよく、強引に唇を奪われ、肩を抱かれたヒカルは自分の男性器を手で隠した。彼には男の印を見られたくなかった。ベッドに押し倒されたとき、彼はすでに爆発するほど勃起していた。ヒカルは彼の男性器を両手で握り、口に咥えた。そして優しく舐めあげた。彼はもう我慢の限界で、慌ててヒカルに聞いた。

「ヒカル、どこに入れたらいいんだ」

「ここよ。優しく後ろから入れて。でも痛くしないで」

そう言って手を添え、アナルに導いた。でも、無理やり押し込まれ、何度も何度も痛いと叫んだのに彼は中で腰を動かしヒカルの中で果てた。彼のものが抜かれた後からは、お尻から白い精液が流れ落ち、ヒカルの白く細い足にまで伝わってきた。痛さでヒカルは泣いていた。涙は止まらなかった。

「ごめんね。ヒカル、痛かった」

「うん、大丈夫」

 泣きべそをかいているヒカルに彼は優しくお尻から出てくる自分の出したものを拭いてくれた。ヒカルもまだ精液が出てくる彼のペニスを咥えて奇麗に舐めた。彼はヒカルにキスをすると体中にやさしくキスの雨を降らせた。ヒカルは嬉しくて痛さを忘れていた。初めてのセックスはとても幸せな体験だった。


 中学の時は最後まで彼と続き、何度も抱かれているうちにアナルでもイケるようになっていた。だが、高校生になると学校も変わり、彼とは会わなくなり、いつの間にか終わってしまった。彼女が出来たのかもしれないと思うと、男のヒカルは悲しかった。でも相手が男の子だったら絶対に許せないと思った。


 高校一年の夏休みにヒカルは家出した。その時は見つかって直ぐに連れ戻されたが、その頃のヒカルはもう女の子の格好をしていた。ただ、その姿を見ても驚いた顔をない両親にヒカルのほうが驚いた。もういくら言っても駄目だと既に解っていたかもしれない。それから一年たって、今度は本当に家出をした時、両親はもう捜さなかった。

 出ていく時、「たまには電話をするのよ」といった母親の目には涙が溢れていた。それを見て、ヒカルの目からも涙が流れていた。


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 初めて出てきた東京の街はすごく人が多く、日本で一番電車の乗り降りが多いこの駅にいるとヒカルは息苦しくなった。駅の男子トイレでは着替えができないので顔だけお化粧すると、デパートの女子トイレで着替えをすると、もう一度鏡を見ながら、お化粧を直した。


長く伸びた髪は肩まで掛かり、胸はまだ全然なかったけれど、ブラジャーにパットを入れ、中に詰め物をしたので、それなりの大きさに見える。すれ違う女の人もみんな不審がらずに通り過ぎていくので、ヒカルはそのまま表に出た。


 家で調べてきたいくつかのお店を訪ね、雇って貰えるようにお願いしたが、正直に年齢を言うとどこにも断られた。夜も遅くなり、ヒカルは今日泊まるところもまだ決めていなかった。声をかけられた何人目かの男について行くといきなり抱きしめられた。男の手が身体に伸びてくる。触っているうちにヒカルが女でないことが分かると男はいきなり怒り出した。


「騙したな。こいつ。男のくせにそんな恰好をして、このままで済むと思うなよ」

 そう言うと裸にされ、いやというほど尻を叩かれ、後ろから力ずくで奪われた。「騙されたと思うのならしなければいいのに」と思っているヒカルの頬を今度は平手で何度も打った。ヒカルは、口の中や唇が切れて血が出てくるのがわかった。男は最後に足蹴にし「オカマのくせに大人をなめるなよ」と捨て台詞を残し部屋を出て行った。


 ヒカルは痛い体を庇いながら着てきたものを身につけ、ホテルを出た。ふらふらしながら出口の前でつまづき、しばらくうずくまっていた。その時駆け寄ってくれた女が目の前にいた。妙子だった。その子がすぐに男の子だと分かった妙子は抱きかかえるように自分の家に連れて帰った。乱暴されたことは一目で分かる。自分も随分ひどい目にあったので、男だと分かると容赦なく殴りつける男たちのやり方が妙子は許せなかった。


 ヒカルは『有難うございます」と言ったが、

「何も言わなくていいわ。分っているから。今日は私の家にいらっしゃい。ゆっくり体を休めるのよ」そう言うと妙子はヒカルをタクシーに乗せた。

ヒカルの傷もそれほどひどくはなく二日もすると元気になった。ヒカルはお礼をしたかった。

「私をお店で働かせてください。この街で働きたくて東京に出てきたんです。お願いします」と妙子に言った。でも、妙子はすぐにいいとは言わなかった。

「何も知らない子をすぐに使う訳にはいかないわ。あなたには女の子の躾が全然されてないもの。女の子として育った訳でない子をすぐにお店には出せない。あなたが、もしこの街で働きたいのなら、これからお勉強することがいっぱいあるわ。お化粧や言葉使い、男の人とお話するんだから常識も身につけなくちゃ。着物も一人で着られるようにならなければね。厳しいけど我慢できるかしら」

「大丈夫です。助けていただいたママに恩返しできるように頑張ります」

「じゃあ、今日からあなたは私の娘よ。私も厳しいママになるから」


 妙子もこの世界に入った時は店のママに厳しく躾をされた。ほかの女の子にはそんな事をしないのに「何で自分だけ」と思うこともあった。でも、ママは自分だけ特別扱いした。いくら聞いても「ある人に頼まれているのだから当然よ」と言うだけで教えてはくれなかった。だからという訳ではないが、妙子はめきめきと女の常識を身に着けていった。女として生きていくためにはそれなりの覚悟が必要だが、若かった妙子にはかなりの苦痛だった。


 その時、妙子は自分と同じことをヒカルにしようと思った。なぜか昔の自分を見ているようで、どうしても、そうしなければいけない、そんな気持ちになっていた。でも、それだけではない気がしていた。ヒカルもそんな妙子の思いに応えるようにどんどん教えたことを吸収していった。ヒカルが妙子の家に住み始めて三か月、どこから見ても十代の女の子にしか見えないほど美しい女性に変身し、やっとお店に出してもらえるようになった。店の子もヒカルを見て驚いた。


「どこでスカウトしたの。この子ならすぐに人気になるわね」

妙子は自慢げに言った。

「私が娘だと思って、手塩の掛けて育てたのよ。すばらしい子でしょ」

ヒカルはすぐにこの界隈でも評判の子になった。歩が見かけたのもこの頃だった。この辺りは勿論、キャバクラ嬢としても十分通用しそうな素晴らしい女の子に成長していた。


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「ヒカルさんとお話できてうれしいです。僕は初めて見かけた時から、あなたのことが頭から離れませんでした」

そう私はヒカルに話かけた。やっと会って話ができた私は、胸がどきどきしていた。

「はじめて会った時のこと、私も覚えているわ。あの時はまだお店には出ていなかったけど、ママに用事があって、ちょっと来ただけだったの。あの時、あなたは私の後をつけてきたのよね」

そうヒカルに言われ、私はとても恥ずかしかった。でも、本当のことを話そうと思った。


 初めは女の子だと思っていたヒカルに自分は憧れていたように思う。ひょっとしたら自分と同じ男の子かもしれない。そんな気持ちも少しあって、期待が膨らんでいったのだ。

「ひょっとしたら男の子? という気持ちが少しあったんです」

「分っていたんですか」

「確信はなかったけど。そうなら、いいなって」

「つまらない! 騙したと思っていたのに。でもいいの、あなたは来てくれたし。出来たらあなたもお店の仲間になってほしいわ。私も確信はないけどあなたもそういう人のような気がするの」

「僕もヒカルさんみたいに、そんな恰好で表を歩きたい。僕にもできるかな。今まで怖くて一度もないけど」

「出来るわ。あなたならきっと。そのままでも可愛いんだから。ママ、彼ならきっと可愛い女の子になれるわよね」

「あなたなら大丈夫よ。私が立派な女の子にしてあげるわ。ヒカルを見て。私が三か月でここまでにしたのよ。私の指導は厳しいけど、私の言うとおりにして頑張ればあなたもきっとなれるわ」

妙子ママは優しく言った。


                  ※


 私はしばらくして会社を辞めた。それほど気に入っていた仕事ではなかったし、父のコネで無理やり入った会社だったので、これで人目を気にしないで女の子の格好ができると思うと晴ればれとした気持ちになった。二年間勤めていたので会社の人にはこれからどうするのか、いろいろ聞かれたが、実家に帰って家業を手伝うと言ってその場をごまかした。


 ヒカルは私より五歳も下だったが、私にいろいろ親切に教えてくれた。お店の始まる前は、ママの家でいろいろ指導を受けた。ヒカルが家にいる時は笑われることも多く、恥ずかしかったが、ママは厳しく私に何度も何度も同じことを言う。

「そんな男みたいな歩き方じゃだめ。あなたは女の子なのよ、街を歩いている子をよく見て勉強しなさい。背筋を伸ばしてもっとお尻が大きい積りでお尻を突き出して、左右に振りながら歩きなさい。もっとセクシーに」


 まだ、ホルモン注射もしていない私は、身体は男のままだ。でもママはそんなこと関係なしに

「身体は関係ないの、気持よ。言葉遣いも直さないとね。声は仕方ないけど、話し方は大事よ。話し方一つで男の人は私たちを可愛いと思うの。男の気持ちの分からない女なんて最低。本当に男の心が分かるのは私たちじゃないのかしら。あなたならそれが分かるでしょ。男から見て最低の女になっちゃダメよ」


 私がお店に出るようになると自分で言うのもおかしいけれど、これまでに比べぐっとお店が華やいだように感じた。ヒカルと私が並んでいると誰が見ても思わず目をとめた。ここ何ヶ月で私はお化粧も洋服のセンスも格段に変わった。それまでは、自分の姿を鏡に映してうっとりしているだけで、自分の趣味だけで着たいものを選んでいた。人から見られることを考えていなかったのだ。それを一つひとつ妙子ママが直してくれた。「可愛く見える女」「大事にされる女」それがどういうものなのかだんだん解ってきたような気がした。


 ある日、私はお客に誘われホテルのバーで飲んだ後、その男に抱かれた。私は初めてだった。女として初めて抱かれる。男としての経験もなかったので、生まれて初めてのセックスだった。その人は優しくいてくれた。私が傷つかないよう、初めての少女を扱うようにまだほとんど膨らんでいない胸を優しく揉み、緊張をほぐしてくれた。

「まずフェラチオをしてくれるかい」

と男は言うと、私の前に男性器を突き出した。私は始めにどうしたらいいのか分らず、男に聞いた。


「どうしたらいいのか教えてください。どうしたらあなたは喜んでくれるんですか」

二十四歳にもなってこんなことを聞くのはとても恥ずかしいことだったけど、いきなり咥えて下手糞だと言われたくなかった。

「そんなことも知らないのか。本当に初めてなんだな。優しく舌を使って先のほうから舐めて行くんだ。唾を出しながら咥えて、唇でしごきながら出し入れしなさい」

何で私が初めてだと知っているんだろうと思いながらも一生懸命にフェラチオをした。首や唇、舌が痛くなるくらいそれを何十分続けただろう。やっとその男は私の口の中へ大量の精液を放出した。

「全部飲みこむんだ」と言われ、私は何度かに分けてそれを胃へ流し込んだ。自分のザーメンとは全然匂いも味も違った。残った精液も舐めて男性器を綺麗にするように言われ、無言で男に奉仕した。


 男は何も言わずそのままシャワー室に消えた。男が帰ってくると、「おまえもシャワーを浴びなさい」と言った。私は裸のままシャワー室に飛びとんだ。熱いお湯を浴び、口の中も奇麗にした。吐き出そうとも思ったが男に聞こえてしまうので我慢した。男がさっき本当に初めてなんだなと言ったとき、ママが仕組んだことは解っていた。「あの子を優しく教育してくれる?」とでも言ったのだろうが、初めてのフェラチオの味はとても苦しかった。


 私がバスタオルを巻いて出ていくと、男はベッドから手招きした。男は優しくキスをすると、それから首筋、胸、足、お尻の穴まで奇麗に舐めあげた。私の頭の中はもう殆んどまっ白で、男の意のままといった状態で、私は男にたっぷりとローションをつけた男性器をアナルに入れられ、犯された。私はどんな声を上げていたんだろう。いやらしい善がり声をあげていたのだろうか。ほとんど記憶はなかった。


 男のものが私の中から出たり入ったりを繰り返し、胃の中まで入り込んでくる感覚の中で、男の果てる声が遠くに聞こえた。男のペニスが抜かれた後に精液が逆流し、流れ出していくのを感じた。うつ伏せにされた私の前には自分が果てて出した精液がベッドにこびりついていた。自分も感じてイってしまったんだと分かった。男はもう一度優しく抱くと、「よかったぞ。素晴らしい体だ。初ものを頂いてしまってママにお礼を言わなくちゃな」

ママの企みが全て分った。


 お店に戻ってみるとママとヒカルがまだいた。もう夜が明けようとしていた。ママは化粧が取れしまった私の顔を見て微笑んだ。私はママを睨み返した。

「どうして何も言ってくれなかったの」

「言ったなら、あなたはどうしたの。やっぱり行ったでしょ。私は女だからあなたに教えられないこともあるわ。女のセックスっていいでしょ。いつまでも余韻のあるセックスは男じゃ味わえないもの。前にヒカルちゃんにも黙って男とさせたことがあるの。ヒカルもすごく怒ってた」


「そうよ、私の相手は少し変態ぽい人で、ひどい目にあわされたんだから。私は初めてじゃなかったけど、いきなり縛られてSMみたいなことをされたのよ」

ヒカルが口をはさんだ。ママの気持ちは分からなくはないが、私は納得できなかった。でも私は心の中ではもっといい女になろう、かわいい女になろうと決めた。ヒカルにもママにも負けない、一人の女として生きていくんだ!。


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 ヒカルが出て行ったのはそれから一年後、まだ二十歳になる前だった。去勢手術をしてますますヒカルは綺麗になっていった。お店は私たち三人とヘルプの子が二人でうまくやっていけた。ママが始める前の店の常連さんも時々来てくれたし、ビルのオーナーもママの大ファンでよく顔を見せてくれた。


 そんなときヒカルが男と暮らしたと言い出した。ヒカルを本当の娘のように思っていたママは心配でたまらない。自分の様にならなければいいとそればかり考えていた。  若いヒカルの身体を自分の物にしたいだけの男にヒカルは騙されているのがママにはわかっていた。初めはいいが、ほかにいい女? が出来れば捨てられる。そうならなくても年をとれば捨てられるか、相手にされなくなるのだ。結婚しているわけではないので、保証はなく、捨てられればそれでお仕舞だ。妙子は自分の若かった頃を思い出していた。


 この街を飛び出して男の元へ走った妙子は何ヶ月しないうちに男に捨てられた。自分は女でないことを思い知らされた。いくらシーメールの好きな男でも妻にする気などさらさらない。いくら犯しても子供の出来ない便利な女、生理がないからいつでもできる都合のいい女位にしか思っていない。妙子は飽きたおもちゃの様にあっけなく捨てられた。


 男がいなくなれば働かなくては生きていけない。この街には戻れない妙子は職を転々としながら生きてきた。どこかで自分を見て助けてくれたあの人に見つかるまで、誰なのかは分からない、でもいつも見守っていてくれる人がいたのだ。出来ればヒカルにもそんな人がいてくれればいいのに、と思っていた。


 ヒカルの決心は変わらなかった。

「歩ちゃん、ママは許してくれないと思うから、あなたにだけは言っときたいの。私好きな人と暮らしたいから出ていくの。きっと幸せになるわ」

「その人に捨てられたらどうするの。私たち本当の女じゃないのよ。結婚することもできないし、子供もできない。その人があなたに飽きてしまったら捨てられるのよ。私たちはもう普通のお仕事なんてできないの。戸籍を見られたらみんなばれちゃうわ。この街でなくちゃ生きていけないの。出て行ったらそう簡単には帰れないのよ」


 それでも出ていくというヒカルに私は言った。

「もし、もしも男に捨てられたら、帰ってきて。私、待ってるから。私の大好きなヒカルちゃんだから、必ず帰って来るって信じてる。私たちママの娘でしょ。ヒカルちゃんは私の妹でしょ。何かあったら私だけには連絡して」

そう私がいうと、泣きながら頷いたヒカルは次の日にこの街を去っていった。でもその後、ヒカルと連絡が取れなくなった。


 ママは心に大きな穴があいてしまったようにしばらくの間放心状態で、もうお店を辞めたいと言い始めた。私は、

「そんなことしたらヒカルちゃんの帰るところが無くなっちゃうでしょ。きっと帰ってくるわ、何も無かったような顔をして」

「お店をやりたいならあなたがすればいいわ。みんなあなたにあげる」

そういうとママは声をあげて泣き出した。

その時、掃除をしていたお店の女の子から電話があった。

「さっき、オーナーがお見えになって、ママに会いたいから連絡してほしいって。電話して下さい」

「わかったわ。有難う」

「ビルのオーナーが来て欲しいって。私行ってくるわ」そう言うとママは出て行った。

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