第60話 Day36 The Night Raid(夜襲)
Day36 夜10時 ちょいすぎ 村南側 森の近く
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
眠くもないのに寝るのは意外と大変だ
水を飲んで用を足してまた眠ろうとする
直ぐに眠れない それでも目を
***夜中 2時***
スマホのタイマーで目を覚ます
青く鈍く光る鎧を装備
男が騎士団の居るであろう砦を襲う
それだけの理由はある 動機もある
でも それだけで決行するには理由がは少ない いや足りていない
では何故 襲うのか?
それは 男が騎士団の居るであろう砦を襲う事について
成功する自信があるからだ!
1つ目が夜襲を掛ける事
そして こっちは充分に睡眠をとっており
仮に騎士達が起きても寝起きで反応が弱い
2つ目が剣の達人が着ていた鎧
相手がハンマーなどの鈍器を使用してこない限り致命傷にはならないと踏んでいる
3つ目が文明の利器
スマホとアタッチメントのサーモカメラ
とても分厚いあ壁などであれば無理であろうが
それでも 室内に何人いるかぐらいの判断は出来る
壁を見通す事が出来る
4つ目がイーグル
相手が鎧を着ていようが問題なく倒せる
ただし これは 音がする為 緊急の時だけにしたい
眠っている馬を起こして荷車を引いて砦の裏へ
ドローンを飛ばしてみる
特に見張りは見つからない
また携帯とサーモカメラアタッチメントを取り出し壁越しに見てみるが
特に人はいない
壁を回って砦の入口まで荷車を引いていく
男 :「Wait Here (ここで待ってろ)」
言葉は通じないが馬にそう言い
そして男はリロードの終わった肩にかけたライフルと
ホルスターに入れてあるイーグルの装備で砦の中へ
入口から見えるのは
正面が 中庭というか訓練場、剣の練習の打ち込み案山子 あと弓用の
左側が 少し大きめの建物、宿舎か?
右側が 少し大きめの小屋のような建物が
そして訓練場奥に 一際大き目な建物
まずは右側の小屋へ
サーモカメラの反応で人は居ない
中に入る
。。。。。はははっはは 食糧庫だ
エールの入った樽、野菜の入った箱、ジャガイモの入った樽
全部は無理であろう でも 折角だ 数個だけ
音がしないように樽と箱を運び出す
野菜の箱は簡単であったがエールの入った樽は重さの為少しだけ時間が掛かった
***20分後***
荷車半分近くの物を乗せ終わったので次の建物へ
熱反応は特になし
武器庫。。。剣や鎧、あと布 と天幕とテント
大き目のテントを探しそれを5つ程 運び出す
これは助かる
布は色々と使いようがある
もともと
しかも村人が騎士を相手に盗みを行う等は考えられない
その為 真夜中に見張り1人すらいない
それは男にとって幸運であった
次に左側の建物
サーモカメラで見てみると宿舎っぽい
10人近くがベッドの上に寝ているっぽい
また近くに大きな熱反応がある。。。馬か 馬小屋があるんだろう
次にイーグルを構えたまま訓練場を横切り正面の大きな建物へ
熱反応は特にない
スマホのサーモカメラの熱源表示をライト代わりに使用している
中に入ると机と書類
字は。。。読めない
奥に大き目の机 そして その横に箱
箱の中には硬貨が たんまり入っていた
金庫はこの世界では まだないのかもしれない
持っていきたい衝動にかられるが まずは全部建物を見ておきたい
横にある階段 2階へ進む
部屋があり、書類がある、地図がある
地図を持っていくか
男 :「。。。。。。。。。。。」
とりあえず携帯でパシャっとする
持ち帰りたい これは後で余裕があれば取りに戻ろう
そして2階から1階に降りるときにスマホを下に向けていた
そして熱反応を見つける
人が入って来たわけではない。。。なんで?。。。地下か?
床をサーモカメラで 一通り見てみる
この時サーモカメラで人が2人いる事を確認
1人は座っており 離れた場所でもう1人は寝転んでいるのか?
そして今度は1階から地下へ
ゆっくり階段を降りる
そして雰囲気が違う
黄土色の壁 椅子に座っている鎧を着ていない奴が1人
夜中過ぎの為 寝ているのであろう
そして右側と左側に
手に持った銃をしまい ナイフを手に
銃で人を殺した事はあるが ナイフは今回が初めてだ
息を殺し椅子に座っている兵隊に近づきナイフで首を狩っ切る
途中でナイフの先が骨に当たった感触があったがそのまま強引に
首から大量の血が噴き出す
そして兵隊が目を開けるが
男は即 声を出させないように口を
”ゴン ゴン ゴン”
そして兵隊が びくびく となっているのを差し置いて
兵隊の体を探し始める
小さな硬貨が入った袋、食べかけのリンゴ、後は鍵が見つかる
鍵を持って檻をみて行くが
1つ目 右と左 誰もいない
2つ目 右と左 特に誰もいない
3つ目 左は空だが右には 一人 横たわっている
サーモカメラで見たやつか
男は小声で話しかける
男 :「Hey Hey Wake Up(おい おい 起きろ)」
***数秒後***
檻の中の小汚しい人間が起き上がる
髪は長いがボロボロ、服は泥だらけ
長い髪は泥だらけでぼさぼさ ハリネズミのようだ
男は鍵を持っている事を見せ
男 :「Do you wanna get out here?(ここから出たいか?)」
言葉は通じないが 手振りで説明 そして鍵を見せる
そして みすぼらしい人間は頷く
音をしないようにゆっくり鍵を開ける
これがハリネズミ少年(実は女)と男の最初の出会いであった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます