Romans 5:1 Therefore being justified by faith
第57話 Day31 Zen(ゼン)
Romans 5:1
Therefore being justified by faith,
we have peace with God through our Lord Jesus Christ:
Day31 朝11時半 ちょいすぎ
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ZEN
禅ではなくZEN
精神統一の禅ではなく 何も考えないリラックスのZEN
色々な出来事、日常、ごちゃごちゃな考え
それらからの解放を人は求める
座禅、瞑想をして頭を空っぽにするのもあれば
茶道、抹茶、料理等で頭を空っぽにする人もいれば
ラジオ、TV、音楽等を寝っ転がりながら聴いたりする人もいれば
書道、華道、盆栽等で頭を空っぽにする人もいる
筋肉トレーニングやランニング、縄跳びやヨガで頭を空っぽにする人もいる
そして男の場合は髭剃りだ
叔父さんは言った
世の中ままにならない ホットドッグを食べたいと思うだろ?
ウィンナーは10個入り でもホットドッグ用のパンは8個入りで売っている
数が合わない そういうものさ 最高の組み合わせは簡単ではない
そして髭剃りもそう
日本という国を知っているか?
ひと昔前は家電で有名だったんだけどな
今は中国や韓国に負けているんだけどな
でも 絶対に間違いなく世界一の物がある
それは刀だ さすが侍の国!
今の時代に刀は要らないと思うだろ?
それが要るんだよ 髭剃りの刃とかな
ギレットってメーカーでアメリカ製だと2回使えればいい方だ
使い捨てでない高い奴でも2~3回目 で 使い物にならなくなる
それが同じメーカーで日本製だと 例え使い捨ての安物でも半年は持つ
桁違いではない 次元の違いだ!! 流石 日本製 侍の国で作られただけある
あとで そこにある奴 持ってっていいぞ
旅行で買ってきた世界一の日本製だ
だた日本製では問題もある
それは
逆にアメリカ製は刃が余りにも酷すぎた為シェービングクリームは世界一だ!
日本製だけ アメリカ製だけでは
バランスは取れてるけど最高の組み合わせにはならない
世の中ままならないだろ?
アメリカのシェービングクリームに日本の
そして叔父の言う通り、日本の剃刀は極上であった
が 使い続ければいずれ壊れる
そして壊れてしまったのでアメリカ製の髭剃りを使っていたが
日本製に慣れてしまっていた為 その酷さに
それだけでなく アメリカ製は無駄に値段も酷く高い
それでも代用が無いと思い買い続けていたのだが
Gillette Toxic Masculinity
という 全米の男を大バカにしたコマーシャルが流れた
酷い商品、高い値段、そして客を馬鹿にした態度
町の射的場でその話をしたら
隣の客 :「
と言われ そこから男はその世界にハマった
それは儀式であり、ZENであり、男だけの世界である
電話、ラジオ、音楽などは全て遮断
全ての日常の行為を遮断
ただ男の為の時間
まずシャワーを浴びる前に石鹸の入ったコップにお湯を入れる
このコップは石鹸が入った状態で電子レンジで30秒された物
溶けた石鹸が底に固まっている状態
そして器にブラシがはいった別のコップにもお湯を入れる
2つのコップにアツアツのお湯を注ぐ
これで石鹸とブラシが ふやかされる
アツアツのシャワーを特に顔に当てるようにして ゆったりと浴びる
これは床屋などでの熱いおしぼりの代わりである
一通り体を拭いたら準備終了
まず洗面台のお湯を流し続ける
”じゃーーーーーーーー”
この流れる お湯の音を楽しみながら儀式が始まる
Pre Shaving Oilを顔に塗りつける
そして1度 油のついた手を洗ってから石鹸の入ったコップからお湯を流す
ブラシを数度はたいて 水を切ってから石鹸のはいったコップの底を
ひたすらブラシでかき回す
この作業は抹茶を
抹茶の代わりに石鹸の泡を
約100回 手早くブラシを回す
次にブラシの入っていたコップのぬるまったお湯を捨て
そこにチューブ状の
軽い泡がいい場合は石鹸から 重い泡がいい場合はシェービングクリームから
男の場合は少し硬い泡がいい為 石鹸から泡立てシェービングクリームと混ぜる
そして約200回ブラシで泡立てる
それが終わる頃には髭に油がなじんでいる為 顔をかるく洗い落とす
シャワーとPre Shaving Oil 髭は収穫時の小麦の様に刈り取られる準備が出来る
そして泡を円を描くように顔につけていく
この時の感触の気持ちいい事
ここまで準備してからが本番
日本製の髭剃りの場合、耳の下から首まで1ストロークで出来る
それは髭を剃っているから
SafetyRazorの場合
1)泡立てた所のみをストローク
2)1ストロークは約
3)絶対に力を入れない!
4)必ず一定の角度 剃刀または顔を傾けるをする
5)絶対に力を入れてはいけない!!
これらのルールを守る必要がある
4)については普通のカミソリと違って反り曲がる事がない
その為 剃刀を持つ手か剃られる顔を動かし角度を調節する必要がある
でも重要なのは3)と5)だ
3)と5)が特に重要
でもルールのどれかを破ると顔から血が出るのでルールは絶対だ!
どちらかというと剃刀の重さで髭を
まずは上から下
”シュシュシュシュシュシュ” ”じゃーーーーーーーー”
そして髭剃りを反対にして次のライン
”シュシュシュシュシュシュ” ”じゃーーーーーーーー”
そして流しの水で髭剃りを綺麗にしてから次のライン
鼻の下、口周り、顎の部分はゆっくり顔を傾けて削っていく
そうして一通り削り終わったら
再び顔に泡を塗る この時 泡の
今度は下から上
先程とは打って変わり 多少 髭が減っている為少し早くなる
髭が無い部分は泡の通りが すーーーと なっていく
次は左右だ!
下からが終わったら泡を塗って右から左
右からが終わったら泡を塗って左から右
この時点でほとんどの髭は顔からなくなっているが
最後に顔を撫でて ザラッ とした部分に泡を塗って剃る
この作業を約5分間ちかく行う
また大体5~6回で泡が無くなる
そして顔の泡をぬるま湯で流してから
髭剃りとコップを水洗い
顔をタオルで拭いてから
床屋の香りと共にピリッと来る衝撃
流しの水と自分だけの時間
頭を空っぽにする儀式としては最高だ!
更にこの儀式は
疲れた時はアメリカ製の重いシェーバー
これは重さで剃っていく時に楽である
そして疲れてない時は日本製の
切れ味が凄い為 まるで 羽のように軽く作られている
余りの軽さに力を入れて血が出てしまう事もあったが
間違いなく世界一の髭剃りだ!
刃は日本製かドイツ製がハズレが無い
そして石鹸
これは
香り付きの石鹸の場合 泡立てに時間が掛かってしまい
泡の載りもいまいちだ
チューブ状は
でもシェービングクリームはアメリカ製はまず外れがない
そしてブラシだ
ブラシは細いやつ、普通、大きいやつ とサイズが色々あるが
大きいやつが泡立てしやすい
またトッテは木製、プラスチック製、象牙製等
プリシェービングオイルとアフターシェービングローション
儀式の始まりと終わり
これも自分にあったものを選ぶ
そして 一度セットを買うと
大量に途轍もなく安く刃は買う事が出来
オイルとローションとクリームは1度の購入で1年は軽く持つ
本当に安上がりであり その経験は素晴らしく 男にとってはありがたかった
Safety Razor 何だかんだで1度セットを用意しておけば
そのあとは1回25セントで済む
数度でダメになる取り換え用の刃だけで1つ1ドル50セントもする
客を舐めたアメリカ製の髭剃りと大違いだ!
ただ電動シェーバー等と違い1度の髭剃りに時間が凄くかかる
また通常の髭剃りのようにワンストロークで剃っていく事は出来ない
さらにルールを破って血が出てしまう恐れもある為 急ぐ事が出来ない
ただ逆にそれが男にとっては良かった
スプレー缶の初めから泡だったクリームを使うのは普通の髭剃りならいい
でもSafetyRazorでは論外だ
10分近く自分の為の時間
誰にも邪魔されない自分だけの時間
洗面台の水の流れる音と鏡と自分だけの世界
それはまさしくマインドフルネスであり
Zenである
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