第50話 Day29 calm before (~前の静けさ)

Day29 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

風呂場に行く

生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う

シロ蛇とコヨーテにエサ

コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める


午前中は毛皮の鞣し

今までに出来た毛皮

どこかで売れないものか?

後は角細工

これは無理であろうな

そんなこんなで午前中を過ごす


***午後***

コヨーテ達と森へ

これと言って獲物は居ない

そのまま北へ進み川へ


”さらさえさらさら”


川向こうにメス鹿がいる

他の鹿は居ない

ただメス鹿は雄鹿より肉が柔らかい

美味しくいただこう


”フッ” と息を止めて

”ターン”


肺にヒット


”わん わんわんわん わん”


コヨーテ達が声を上げる

川を渡る予定が無かった為 ウェーダーを持って来ていない


男   :「OK, We need to go to the upstream(上流から渡るぞ)」


コヨーテ3匹達と走って罠の仕掛けてある沢へ

そのまま更に上流へ向かい 岩の出っ張りへ

それを走って渡る

コヨーテ達も男に続く


森のフンイキが変わる


そのまま下流に向かって走る


***数分後***

雌鹿がいた場所に着く

血糊を辿たどっていく


男   :「Hey Boys, Can you track this?(この跡 追えるか?)」


コヨーテ達はスンスンした後、血糊の跡へ向かって走り出す

男はそれを追っていく


”わん わんわんわん わん”


声のする方へ向かうとメス鹿がうずくまっている


男   :「In the name of Samson(サムソンの名において)」


男はそう言って首筋に切り込みを入れる

血が大量に出ると共に

雌鹿の目から光が消える


さて どうしたものか?


解体するのは問題ない。。。が川を超えなければならない

かといって岩の出っ張りまで持っていくのは嫌な予感がする

あの辺りに行く度に何かを毎回 感じている

多分 以前 聞いた唸り声の主がいるのであろう

さっと 通り過ぎるのは良い

ただ 獲物を抱えて行くのは襲われる可能性が高い

なら解体してから2~3往復かけて川を渡るか。。。。。


鹿を解体し 内臓をコヨーテに食べさせる

軽くなった鹿を川まで運ぶ

そして頭と毛皮、動体を2つ で3往復する予定だ

コヨーテ達と岩の出っ張りまで戻り そのまま家へ

ソリとウェーダーを持って再び川へ


”さらさらさらさら”


対岸に斑色の獣が2匹


男   :「You Fuckers!!(この野郎!!)」


男は追い払う為にイーグルを撃つ


”ドンドン”


ただ山猫には当たらず その音で山猫達は逃げ出す

ウェーダーを着こんでから対岸へ

見事に肉がかじられている


男   :「Damn it(畜生)」


山猫にも多分 毒があるであろう

だとしたら 男はこの肉を食べる事が出来ない

メス鹿 柔らかいメス鹿の肉 桜肉 リーンミート

どう料理しようか等 考えていたのが全てダメになった

それでも一応 肉を運ぶ


男   :「OK, Eat them up, or we will throw these away

      (食えるなら食いな 食えないなら捨てるから)」


普段と違う主の指示

山猫の噛み跡と匂いがあるがコヨーテ達には毒の耐性がある

主からの許可が出たのでコヨーテ達は肉を食べ始める

同じように2往復目 もう片方の肉片も食べてよいとの事

そしえ3往復目

すくなくとも毛皮は問題ない

が頭にも歯形の跡がついている


男   :「Fuck」


男は鹿の頭を切り離し そのまま鹿の頭を川に投げ入れる


”どぼん”


男の怒りの叫びがコヨーテ達を不安にさせる

そして男は川を渡りコヨーテ達の下へ

男が怒っている が 肉を食べて良いとの指示も出ている


男   :「Sigh Sorry, take your time (はー 悪い ゆっくり食ってくれ)」


そう優しくコヨーテ達に言う

その言葉でコヨーテ達は再び肉を食べ始める

男は横に座ってコヨーテ達が肉を食べ終わるのを待つ事に



***1時間前***  

川の下流にある滝 そこから少し離れた場所にあるキャンプ

今日は川にそってもう少し進もうと思う

剣の長がそういってキャンプ地から5人ほど選んで森へ


***30分前***

騎士達が山猫の縄張りに入る

剣の長に仲間が殺されている為 普段より慎重に 

少し遠巻きに山猫達は騎士達を追っていく

そして山猫が騎士達を襲おうとしたセツナ


”ターン”


騎士達と乗っている馬2頭と 山猫が同時に音の方を見る


剣の長  :「なんだ? 今の短い稲妻みたいなのは?」


山猫は騎士を襲うのを止め 音のした方へ走り出す

騎士達はその音に戸惑うが しばらくしてから再び川にそって進みだす


***20分前***

山猫はコヨーテ達と男が鹿を仕留めているのを遠くから眺めている

男が鹿の内臓を出し、コヨーテ達が内臓を食べている

そして川へ鹿を運んでから解体している

解体後、コヨーテと男がいなくなる

少し待っても男とコヨーテは戻ってこない

その為 山猫達は雌鹿を食べ始める


その頃 騎士達は下流の滝のある場所へ


剣の長  :「どうする? この辺りにキャンプを移すか?」


そんな話をしている最中に


”ドンドン”


先程より短く音程の低い稲妻のような音が2回響き渡る


騎士  :「一体この森はなんなんだ?」


騎士達が騒ぎ出すがそれを剣の長が


剣の長  :「狼狽うろたえるな!!」 と一声 どなって止めさせる

剣の長  :「まーいい ここにキャンプを移すぞ!」


そう言われ騎士達が昨日のキャンプ地へ向かおうとしたが


騎士見習:「うわーーーーー!!」 若い騎士見習いが叫び声をあげる

剣の長 :「なんだ? 何があった?」 


騎士見習いが川を指さす

そこにはメス鹿の頭だけが ぷかー と浮かびながらゆっくりと川に流されていた

あまりの不気味さに剣の長は何もいう事は出来ず

騎士達はキャンプ地へ戻ったのであった

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