第46話 Day26 Scar(傷跡)

Day26 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

風呂場に行く

生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う

シロ蛇とコヨーテにエサ

コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める


さて今日はどうするか?

そう思いながら燻製小屋の整理をする


バキュームシーラーという物を男は持っている

食べ物を保存する時に袋に入れ バキュームシーラーにセットすると

真空状態になって長期間保存できるという物

だた シーラーのラップに限りがある為

本来は干し肉もシーラーしていたが 出来るだけジップロックで


シーラーを使わないようにしないとな と考えている


そんなこんなで小屋で作業していた為

コヨーテ2匹は野原に遊びに行ってしまっていた


冷凍庫もある程度片づけておきたい


その為 冷凍庫にある肉も何とかしたいのだが

コヨーテのパックリーダーの肉はコヨーテ3匹がいる間は

食べるのは控えようと思っている


倫理的な理由だ


コヨーテ3匹の前で親を食べるのははばかられる

万が一ねだられて 親の肉をあげた日には道徳的に問題があるからだ

自然界で共食いがあるとしても それはそれだ


角ウサギの肉はコヨーテ達の消費が早い為 問題ない

とするとあと残っているのは鹿肉と山猫か

鹿肉は食べてしまってもいい

ただ山猫の肉は出来れば取っておきた

そんな事を考えていたらScarが男にすり寄ってくる


3匹のうちの身体能力が劣っている1匹のコヨーテ

横腹に縫いあとがあるコヨーテ

他の2匹と違い 男に何度も抱え上げられたコヨーテ

男に対してのなつっこさ が一段と強い

男が寝ようとするとその横が自分の場所であるかのように主張する

本来の男ならそれは嫌がっているだろうが

異世界に来て孤独である男にとっては

そのなつっこさに凄く助けられている

男の唯一の不満はコヨーテの成長速度

寝ている時にお腹に乗っかられるのは流石に重すぎる

逆に嫌がられるが それでも枕替わりにするのは心地よい


り寄ってくるコヨーテを抱きかかえるようにして

思いっきり撫でてやる

まるで嫌がる素振りを見せず男にされるがままのコヨーテ

ただ最近このコヨーテは大きくなりすぎている

あと少ししたら持ち上げることも無理になるであろう


”わしゃわしゃわしゃわしゃ”


男は思いっきり獣のじゃれあいに付き合ってやる


***30分後***

男とScarはコヨーテ達と合流して南側の草原へ

角ウサギの行動範囲から家を完全に無くしたい

その為 家の近くの巣を壊滅させたい


ただ。。。絶対見落としはするであろう


その為 壊滅ではなく出来る限り無くしたいとなるが

それは仕方がない

マーキングとして木の枝を刺していく

そしてそれを元に野原をSWEEPINGしていく


***1時間後***

穴を2つ程発見


男   :「Scar Stay there(スカーはそこで)

      Donahue and Ubu Follow me(ドナヒューとウブーはついて来い)」


片側の穴の前にUbu

反対側にコヨーテ2匹と男が待ち構える

Scarに吠えるように合図を送る


”わんわんわん わんわん わわん うーーー わんわん”


暫く穴に向かって吠えるScar

ただ予想外な事が起きる


1匹目は男の方から角ウサギが飛び出してくる

狙っていたとはいえ 思ったより速い

角ウサギの角が男を目掛けて飛んでくる

が Ubuが難なく首に齧り付く


問題は反対側だ


Scarが吠えている方にも角ウサギが飛び出してくる

吠えている方に出ていくとは想定外

Scarも以前とは違い 角ウサギの角の攻撃を避けて首に齧り付く

ただ更に3匹 Scarの方へ

瞬く間にScarが囲まれる


男   :「Donahue Stay (ドナヒューはそこで)

       Ubu  On me (ウブー ついて来い)」


反対側の穴の番をDonahueに任せ 男とUbuがScarの方へ走り出す

が 3匹のうちの1匹がScarに向けて飛んで爪の攻撃を繰り出す

それを ひらり とけ角ウサギの首を噛む獣

更にもう1匹が飛び跳ねるがそれも避けて

噛んでいた角ウサギを落とし飛んできた角ウサギの首を噛む

3匹目が逃げ始めたのを


”ダン”


男がショットガンで撃つ


”ガルルルルルル”


そこにはいつも撫でられていた獣は居なかった

ひたすら角ウサギの頭と首を齧り 口周りを血に染めた獣


男   :「Scar you OK?(スカー 大丈夫か?)」


男が話しかけても ひたすら角ウサギに齧りついている

傷つけられた復讐なのか? 獣の従来の本能が呼び戻されたのか?


男   :「SCAR!!!(スカー!!!)」


男が叫ぶとScarが正気を取り戻したかのように

何時もの家にいる時と同じようなScarに戻る

そして何時いつもの様に男になついてくる

口の周りを血だらけにしているが


まず 今のウサギの穴の場所 大体になるがメモに書き込む

男は自分で撃った獲物を抱え

3匹と共に家へ戻る


男   :「Yo Snake(おーい 蛇)」


定番の蛇の餌やり

男が狩った獲物 角ウサギの内臓と肉を分け与える

そして その後それぞれのコヨーテの取ってきたウサギの皮剥ぎ


Donahueが1匹、 Scarが2匹 男が1匹


そして男が撃った角ウサギの中にある弾を穿ほじり出してからUbuに投げてやる

Scarが誇らしげに2匹の角ウサギを食べ始める

ただ口の周りを血だらけにしている獣

可愛さや誇らしさもあるが それ以上に怖さも少し感じ始めている


男   :「。。。。。。。。。。。」


考えたって仕方がない


***昼***

昼ご飯を食べ 畑をチェックして

その後 午後はパントリーの整理

久しぶりに野菜と穀物が食べたい!


パントリーからドライドベジタブル

フリーズドライされたトウモロコシとマッシュルームとオクラ

そして穀物であるジャスミンライス

それらを少量のお湯で煮て味付けをしたものを作る


美味しいかどうかと言われれば 正直 何とも言えない

ただ野菜と穀物を男の体が欲している

その為か 食べて数十分後 男の体が汗だくになる

少し早めのシャワーを浴びて

夕方まで家の掃除と整理 あと服をシャワーで洗濯するのであった

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