第45話 Day25 Donahue How?           (ドナヒュー どうやった?)

Day25 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

風呂場に行く

生暖かいシャワーを浴び 眠気をなんとか取り払う

シロ蛇とコヨーテにエサ

コヨーテもシロ蛇と同じく角ウサギの肉をハムハムし始める


そして男が角細工を作成開始

これは、今は男は狩に行かない事を意味する

ただ コヨーテ達だけで遊びに行くのは問題が無い


3匹の獣は野原に遊びに行く



***数時間後***

電気コンロをポータブル電源に繋げ

その上に水を入れた鍋を置く


男はパントリーから乾燥された野菜ミックスを取り出し

水の入った鍋に入れ それを電気コンロの上に置く

そして香辛料とショウガを少し加え

角ウサギの肉を加えて煮込み始める


待っている間 毛皮の鞣し具合を確かめていると

コヨーテ3匹が戻ってくる


Ubuは角ウサギをがっつり咥えている

コヨーテの毒が回っているであろうから

男とシロ蛇は食べる事が出来ない

まー Ubuが仕留めた角ウサギだ

それは問題ない

男が軽く撫でてやると嬉しそうにしている


次にScar

Ubuと同じようにがっつり角ウサギを咥えている

コヨーテの毒が回っているであろうから

男とシロ蛇は食べる事が出来ない

まー Scarが仕留めた角ウサギだ

それは問題ない

男が軽く撫でてやると嬉しそうにしている


最後のDonahue

鳥の翼の片側だけを優しく咥えている

これにはさすがに男は驚く


男   :「How did you get this?」

”ワン ワン”


反対側の翼と胴体には毒は回っていないであろう

男とシロ蛇は食べる事が出来る

だだ コヨーテが角ウサギを狩れるのは分かるが

まさか鳥を捕まえてくるとは。。。

男は両手で わしゃわしゃ撫でてやる

それを誇らしそうに受けているDonahue


男   :「Snake Yo Snake(蛇ー おーい 蛇)」


男が呼ぶと ニョロっとシロ蛇が天井から現れる

男は3匹のコヨーテを撫でた後

Donahueから鳥を取り上げて噛み跡のあるツバサをまず切り取る

次に胴体に切り込みを入れ内臓を取り出し切り分ける

シロ蛇は幾つかの部分を ゆっくり吟味してからゆっくり飲み込んでいく

ぐつぐつ鍋が音を立てている中 シロ蛇が最初の食事をしている

それを羨ましそうに3匹のコヨーテが見ている

男はその間に鳥の羽を毟っていく

暫くして数個切り分けた内臓を丸のみした蛇


ただ、チロッと舌を出して立ち去らない


男はまだシロ蛇がだべ足りないのを理解し

鳥の胴体の内側から肉を薄く切り分けシロ蛇にやる

更に数個 食べてから満足したのかシロ蛇はニョロっと居なくなる

残った内臓をDonahueに与える


男はガレージにあるライターを使い、鳥の皮に残っている毛を焼いていく

そしてナイフで丁寧に鶏肉の皮を剃っていく

そして肉を切り分けて鍋に入れる


男   :「Ubu(ウブー)」


名前を呼ばれた にこやかなコヨーテ

そのコヨーテから角ウサギを取り上げ

爪を折って 手慣れた手つきで毛皮を外した物を

中の内臓の毒袋だけを丁寧に取り除き

そのままUbuの前へ


男   :「Go Ahead(いいぞ)」


そう言われてUbuは食べ始める


男   :「Scar(スカー)」


名前を呼ばれた なつっこいコヨーテ

そのコヨーテから角ウサギを取り上げ

爪を折って、手慣れた手つきで毛皮を外した物を

中の内臓の毒袋だけを丁寧に取り除き

そのままScarの前へ


男   :「Go Ahead(いいぞ)」


そう言われてScarは食べ始める

男は折りたたみ椅子を持ってから


男   :「Donahue Follow Me(ドナヒュー ついて来い)」


そう言われて2匹のコヨーテが角ウサギを食べてるのを見ながら

Donahueは男についていく

場所は男が作った燻製小屋

男は折りたたみ椅子を入口にセットしてから


男   :「Donahue Wait here(ドナヒュー ここで待ってろ)」


男は竹で出来た巻き込み型のドアを開け

幾つかのスモークされた肉を持ってくる


男   :「Which one do you like?(どれ食べたい?)」


そう言って男が持ってきたのは3種類

1つ目はショウガの香りからか Donahueは嫌がる

2つ目は塩コショウ味     Dohanueは食べようか迷うが

3つ目のオイスターソース味  Dohanueはそれを見て


”ワン ワン”


と鳴声をあげる

男はオイスターソース味をDonahueの前に置く


男   :「Wait Not Yet(待て まだだ)」


そう言われ お預けを食らうDonahue

もどかしそうに それでも主の言いつけを守る

男はショウガ味を自分の口に 塩コショウ味を小屋へ戻し

オイスターソース味の干し肉を幾つか持ってくる

そしてお預けを食らっている獣の前に干し肉を積み上げていく


どんどん積みあがる干し肉

干し肉と主を交互に見ていくDonahue


男   :「It's Yours, Go Ahead(お前の取り分だ 食べな)」


主の許可がでて干し肉を食べ始めるDonahue

オイスターソースで旨味が増している干し肉

自然界では食べる事の出来ない極上の味がある干し肉

Donahueはとても嬉しそうに干し肉をハムハムし始める

それを横目に男はショウガ味の干し肉をさらに口に入れ

椅子に座りながらDohanueの歯形がついているツバサの羽を毟り始める

そしてライターとナイフで皮を綺麗にしてから


男   :「This is yours too(これも お前だ)」


そういって手羽を投げてやる

そしてその横には残った鳥の内臓も

捕まえてきた鳥

それの 一部と美味しい干し肉に替わった事でDonahueは喜んでいる

そして男はDonahueが干し肉と手羽を食べ終わるのを待ってから

折りたたみ椅子を畳んで


男   :「Follow Me(ついて来い)」


主についてくるように言われたコヨーテ


”ぐつぐつぐつぐつぐつ”


男は煮立っている鍋の下のコンロの電源をOffにして

小屋にあった餌を入れていたボウルを軽くタオルで拭いてから

そこに肉を少し多めにスープを入れ冷凍庫へ


男がアツアツのスープを暫く楽しんでから

冷凍庫で冷まされたスープをDonahueの前へ


男   :「This is yours also(これも お前のだ)」


ただでさえ多めに 美味しい干し肉を貰ったのに加え

鳥の内臓と片側の手羽も貰える

だけでなく 柔らかく煮込まれたスープも貰える

多少ショウガは入っているとはいえ 柔らかい柔らかいお肉と野菜

Dohanueは嬉しそうに それを食べている

UbuとScarは角ウサギの骨をしゃぶりながら

うらやましそうにDonahueを眺めるのであった

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