第36話 Day18 Smokehouse(燻製小屋)
Day18 昼12時半 ちょいすぎ
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”ばしゃばしゃばしゃ”
”ごしごしごし”
”ばしゃばしゃばしゃ”
”ごしごしごし”
丁寧に丁寧に塩を取り、汚れを取り、鹿の毛皮を洗っていく
”ざーーーー”
途中で汚れた水を捨て、新たに水を入れまた丁寧に洗っていく
***30分後***
よし! こんな感じかな
それをガレージの扉の部分にハンガーを2つ掛け そこに毛皮を乗せる
2~3日乾かして 毛繕いをして完成だ
さー いよいよ燻製小屋だ
さてと 竹で小屋を作る訳だが
本来なら竹をプロセスしてからなんだろうけど
燻したりした竹を使うんだろうが
。。。まー 燻製の為 中で煙 炊くから大丈夫であろう
少し竹が高いので竹を
そして6カ所の穴に竹を入れていく
穴が大体3フィート近く
これだと充分支えられる
そして後ろの地面と柱の所に竹
釘は意外と多く家にある為それを使用
そして柱の真ん中に竹
最後に家から脚立を持ってきて柱の上に竹
次に竹を8等分したものを柱と支えに打ち付けていく
***1時間***
後ろと横の壁が出来た
***1時間***
屋根もいい感じだ
半円みたいな8等分した竹を上下上下合わせるように
これで雨が降っても大丈夫。。。。なはずだ
***1時間***
前の壁 窓と巻き戸もいい感じだ
ガレージからステンレスのラックを小屋に入れ
穴を掘った場所から、試しに空炊きのスモーキングをしてみる
煙が壁の隙間から漏れるがそれは別に問題ない
日が沈んでいく
夕暮れの中 夕飯の準備を始める
そして今日はパスタでも作ろうかと思った時
”ばきーーーーーーーー!!”
”ぐらーー”
凄い音が小屋から響き渡る
そして小屋が少し傾き始める
シロ蛇とコヨーテ3匹もじっと小屋を見てみる
なんだなんだ!?
小屋の中を見てみると
小屋の6本の柱に見事なヒビが入っている
小屋の内側が煙で温度が上がり
そっち側が外側と比べ温度差で広がってひびが入ったのか?
中にある水蒸気が温度差で炸裂したのか?
ただ単に下準備をしない竹を使ったからこうなったのか?
ここで普通なら小屋を建て替えるのであろうが
そしてら使った釘が無駄になる!
そして男はアメリカンだ!!
いちいち最初からやり直しは論外だ!!!
なので応急処置をする事に
南の崖から取ってきた赤土に水を混ぜ粘土上に
そしてそれを小屋の壁に塗り込んでいく
次に小屋の中のひび割れ場部分にどんどん刷り込んでいく
結果論から言ってラック置いて置いたのが正解だった
ラックがいい意味で つっかえ棒になって屋根と柱を支えてた
応急処理は終わったが粘土が渇くまで時間がかかる
それに既に日は沈んでいる
湯だった鍋にパスタとキノコを入れて煮込む
そして吊るしてあった鹿の肉を薄くそぎとおしたものを入れる
***10分後***
鍋を取りフライパンへ
たっぷりのオリーブオイルと唐辛子を6個
ニンニクがあれば良かったのだが 無いものねだり
その為 ガーリックパウダーで代用
唐辛子は袋2個分あるんだよなー
下手したら5~6年は持つ
インド人経営のグローサリーストアーで
一袋3ドルで数百個入り それを2袋買ってある
トングで鍋からパスタ、肉、キノコを取り出しフライパンへ
男 :「Thank you for this meal(この食事に感謝します)
In the name of Jesus, Able, Noah, Samson
(イエス アベル ノア サムソンの名において)」
軽く炒めてから皿に盛らないで そのままフライパンからフォークで食べ始める
辛い だけど それが美味しい
そんな主の行動を見てかコヨーテ達がねだり始める
男 :「No! This is not for you(これはダメだって)」
それでも主がとても美味しそうに食べている
ひたすらに ねだってくる
半分近く食べてから男は
仕方がないのでDonahueに食べさせる
最初は嬉しそうに噛んでいたが
”はーーー ハ――― はーーーーーー ハーーーー”
辛いのであろう
凄い息の仕方
男は立ち上がり キッチンから粉のパウダーミルクを取り
思むろにバケツへ そして水を入れ軽くかき回して
ガレージで はーはー 言っているコヨーテに差し出す
粉ミルクの入ったバケツの水を おもむろ に飲んでから
”ワン ワン”
また男にもう 一口くれと催促する
そしたら残り2匹も自分には無いのかと催促
仕方がないので1匹づつ順番に食べさせる
欲しがる 食べる 辛くて はーはー バケツの水を飲み また欲しがる
そのサイクルが出来上がってしまう
何だかんだで男は3束のパスタを茹でてコヨーテにあげるはめに
マカロニは30パック 麵系のパスタは25パック
一日で3パック分は想定外だったが
3匹の嬉しそうな顔をされたら仕方がない
身体が大きくなってその分 食べる量も増えている
それも3匹
でも全くおんぶ抱っこ という訳ではなく
ちゃんと自分の
それでもシロ蛇の序列は変わらないが
元の世界にいた名残りもあるが
男は本能的に理解している
木に吊るしてある肉
それがネズミ等に
それはシロ蛇の匂いと
シロ蛇が家の周りを見回っているからだという事を
肉を守ってもらっているのは本当に助かっている
肉は好きだ
でも野菜や果物も食べたい
あと魚
スモーキングがうまく行ったら釣りにでも行ってみるか
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