第10話 Day2 Repetition(繰り返し)

Day2 夕方4時半 ちょいすぎ 

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テクノロジー それは人々の生活を豊かにする

一世代前では考えられなかった事

例えば生活するうえで起きる支払い

電気代、水道代、ガス代、車の保険、家の保険

これらは 一昔前では小切手を郵送する事で支払いをして来た

それがインターネットの発達で 銀行口座から直接払うことが出来るように

そしてその次の世代ではコンピューターからではなく

それが携帯電話から出来るように


そして その豊かさ 楽さに次第に依存してしまう


車の運転も

3世代前では 地図を調べてから目的地へ

2世代前では インターネットで地図と行き方を調べ それをプリントアウト

1世代前では ナビゲーションシステムが車に搭載

今の世代では そのナビゲーションが電話に搭載

近所を運転するだけでも 気軽にナビを使う

どの道が工事されているか? どの道が混雑しているか?

それらの情報が得られる為に 近距離でも使う様に

そしてそれに依存するようになると 近所を運転していても ふと


この道であってたんだっけ?


と不安になるようになる


そんな男なので ハンティングの場合 常にGPSを使用してきた


ハンティングのイロハは男の叔父さんが丁寧に男に教え込んだ

地図 コンパスの見方 森で迷わない方法

しかしテクノロジーの進歩 想像を超える便利さ

男は次第にGPSを使うようになっていった

そして GPSに場所確認を依存するようになっていた

その為 一度 森に踏み入れて暫く進んだ場合

GPS無しで自分の家に帰ってこられる自信がなかった


そしてもう1つ 

それは か細い希望 ゆえの恐怖

自分が森に入って探索している瞬間 家が元の世界に戻ってしまった場合

間違いなく自分の人生はそこで終わってしまうであろう

貯蔵している食べ物、衣類、薬、機材、銃火器 等々

だから探索はしないでいたのだが

遅かれ速かれ探索はしないといけないのであろう

そんな事を考えながら 昼に仕留めたウサギの肉を木から戻す

家に入り 太陽電池パネルをガレージへ

念のためガレージの扉を閉める

そして少し早めの夕飯


折角なので ベーコングリースではなくオリーブオイルを使うと決める

戸棚からオリーブオイルを取り出し フライパンへ

そしてフライパンを熱している間に 調味料を

塩、コショウ、お酒、そして家にある緑色のハーブ

レモングラス パセリ オレガノ

これらを ふんだんに使う


”じゅーーーーーー”


肉が焼かれる その間に カトラリーを用意する

そしてフリーズドライされた野菜を持ってくる

肉がどんどん焼かれて焦げた匂いがする


肉は焦がしてなんぼである


肉をひっくり返し 反対の面も丹念に焼く

スパイスが焼かれるいい香り

その間に 飲み物も用意する

グラスにベーキングソーダをほんの少し入れ そこに水を入れる

体にいいらしい 本当かどうかはわからないが

ただベーキングソーダの苦みでごくごく飲む事が出来る

反対側も焦がしたので 皿に取り出し

フリーズドライされた野菜を水と一緒にフライパンへ

スープにするか悩んだが 普通に戻すだけに

野菜をウサギ?肉の横へ そしてフライパンを流しで軽く水洗い


男   :「In the name of Jesus and Samson (イエスとサムソンの名において)

      Thank you for this meal(この食事に感謝します)」


祈りの言葉を口にして肉にナイフを入れたら


”ガリガリガリガリ”


またあの音だ


男   :「。。。。。。。。。。」


とりあえず 切り分けた肉を口に入れる

美味しい いい肉だ

そして野菜も口に入れる


口の中で もぐもぐ しながら銃を取りに行く


生け捕って 雄と雌がいれば繁殖させたりとか

一瞬そのような考えも宿ったが

餌など余裕が無いし それ以前にあの角と爪が怖い

そんな事を考えながらDEを取り出す コッキングも終わらす

そしてゆっくりと玄関へ


角ウサギがガレージ扉横の柱で爪を研いでいる


”ガリガリガリガリ”


そして照準が合わさった瞬間 トリガーを絞り込む


”ドン”


胴体を狙ったのだが 首に命中

さっきと同じ感じだ

この距離で2度もズレるとは

ガレージに当てたくない為 無意識に少しそれる感じか

これは仕方がない

イーグルで穴を開けてしまった日には修理が面倒だし

獲物は仕留めたから問題ない


ウサギのような生物は ひくひく している

肉ゲット。。。よし


玄関からガレージへ

ナイフ、ビニールひも、ネットをとる

そしてウサギのような生物のもとへ


男   :「In the name of Samson (サムソンの名において)」

そう言って止めを刺し、昼に行った行動

内臓を取り出し、毛皮を剥いで、血抜きを行う


それはそこにいた


白い蛇だ


毒袋と思われる部分だけは破らないように取り除き

取り出した内臓。。。。の近くに少し切り分けた肉も置く

昼の分は食べていた

ならこれも食べるであろう


家に戻り、玄関の扉を閉め、DEに弾を込めなおし棚に戻す

蛇は家に入りたかったら勝手に屋根裏あたりから入ってくるであろう

それがいいのか悪いのかはわからない

テーブルに戻り椅子に座り。。かけたのだが

立ち上がってまずはグラスの水を飲み干し

キッチンからピッチャーに水をいれ持ってくる

少し冷めた角ウサギの肉に舌鼓を打ちながら水を飲んでいく


食べ終わり カトラリーと皿を流しへ


男   :「。。。。。。。。。。」


本来ならディッシュウォッシャーを使うのであるが

ポータブル電源が3つしかない

そのうち1つは冷凍庫 1つは水源 これはほぼ確定している

その為 自由に使えるのはもう1つのみ

もう1つを使ってもいいのだが。。。。。。。

同じ事で洗濯機と乾燥機もあてはまる

乾燥機は無くても服は乾かせるが

洗濯機は使いたい


どうしよう?


男   :「。。。。。。。。。。」


数分なやんだ結果

ディッシュウォッシャーは明日試してみる

が 念の為 流しにある物をスポンジでゴシゴシ水洗い

その後 ポータブル電源を電気ボイラーにつなげ

ランタンを使い風呂場を明るくし

温かいシャワーを浴びてから

歯を丹念に磨く

虫歯になったら 歯医者に行けないので詰んでしまうであろう

歯を丹念に磨く

そしてフロスト 糸で歯の隙間も丹念に磨く


風呂上りに水をごくごく


男   :「。。。。。。。。。。」


ガレージの冷凍庫に行き 冷やしたグラスを取り出し

そこに缶ビールを注ぐ

数分にして冷たいビールを味わい

体が渇いてきたので 

ベッドへダイブ

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