第9話 Day2 Jackalope(角ウサギ)

Day2 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始

太陽電池パネルが少し埃っぽい

ガレージにある布を少しキッチンで濡らしてから充電パネルを拭いていく

一通り拭いてから もう別の布で乾拭きしていく

コーヒーを飲み終わったので 2杯目

冷蔵庫の牛乳を全部使う

牛乳はこれで終わり。。。。というのは正確ではない

パントリーに粉ミルク 脱脂粉乳 が2缶(1.76パウンド缶)ほどある


男   :「。。。。。。。。。」


コーヒーを飲みながら充電パネルを開いて外に出す

狩用のGPSを見てみるが


<<シグナルが無いため、現在地がわかりません>>


男   :「。。。。。。。。。」


とりあえず畑へ

雹でダメになった畑が今は乾いた状態

新しい種を植えてみるか

ヘアルームトマト いわゆる原始肉厚トマト と芋とハーブの種あったな


***午前中***

枯れた畑の草を全部取り出し 種を植えていく

そして庭のホースで水を撒く


冷蔵庫のベーコン ダメになる前に食べてしまうか。。。

大型電源を水汲みから外し電子レンジへ

ベーコンを皿に乗せ5分


”ピーー”


カリカリのベーコンが出来上がる

そして皿の中央にはベーコン油のプールが

油を3分の1をフライパンへ 

そして残りの油は別のカップへ

ベーコングリースは調理油としてとても優秀である

冷蔵庫の残りの卵4つを全てフライパンへ

バターをひとかけら そして泡立てる

大型電源をポータブルオーブントップへつなげる

熱さを一番高く設定

大型ポータブル電源だと温度が高く消費電力が多くても使える

フライパンがあったまってくる

そして卵が固まってくるので とぎ始める

スクランブルエッグ状の半熟状態になったらポータブル電源を水源に戻す

余熱で卵が焼かれていく

そして左手で親指と人差し指で輪をつくり

手のひらを上に向けた状態でフライパンの柄を輪に通す

そして とんとん と叩いていく見事にオムレツが出来る

オムレツをベーコンの上に乗せ フライパンは軽く水洗い


男   :「。。。。。。。。。」


今まで食べる時 お祈りをあまりしなかった

そんな男だが


男   :「。。。。。。。。。」

男   :「Thank you for this meal (食事がとれる事に感謝します)」


思わず口からそんな言葉が出る

男は薄々わかっていた

卵とベーコン アメリカでありきたりな食べ物

それが もう2度と食べれなくなる豪勢な物であるだろうと


そして いざ 食べようとしたら


”ガリガリガリガリガリガリ”


変な音がガレージの方から


”ガリガリガリガリガリガリ”


アツアツの卵とベーコン

とりあえず 一口オムレツ そしてベーコンを口に含み


”ガリガリガリガリガリガリ”


ライフルとショットガンはガレージの金庫の中

その為 玄関前の戸棚の中のデザートイーグルを取り出す

あとは玄関にバットがあったよな


”ガリガリガリガリガリガリ”


バットを左手 銃を右手で玄関から外へ

そしてガレージに近づいていくと 

それはそこにいた




一見するとそれはウサギ

でも途轍もなく長い爪が手と足についている

そして頭には 一角のような太く尖がっている角が


そんな見た事もない生物が2足で立った様な姿でガレージ扉横の柱で爪を研いでいる


”ガリガリガリガリガリガリ”


バットでは危険だと瞬時に理解する

バットを静かに土の上へ

そして銃 安全装置はOFFにしているがコッキングをする必要がある


”カッッッッチャン”


出来るだけゆっくり静かに

それでも人工的な音が鳴り響く


その音にウサギは顔をこっちに向ける

少しづつ銃を高く上げていく

そして照準が合わさった瞬間 トリガーを絞り込む


”ドン”


胴体を狙ったのだが 首に命中

ウサギのような生物は ひくひく している


ガレージに入りまず他の生き物がいないか確認

ポータブルバッテリー充電の為 開けっ放しのガレージのドア

居ないことを確認した後、ナイフ、ビニールひも、ネットをとる

そしてウサギのような生物のもとへ


男   :「In the name of Samson (サムソンの名において)」


そう言って角ウサギにナイフで止めを刺す

そして首から 一回り切り込みを入れる

このまま引っ張れば本来なら毛皮がはがれるはずなのだが

爪があまりにも長く うまく剥がれない

爪先の肉球の部分の少し上の骨をナイフで力を入れ折り

爪を短く折ってから 毛皮を剥ぐ

次に腹から切り込みをいれ 内臓を出そうとしたら

それはそこにいた



シロ蛇だ


内臓を地面に出すが 1つの臓器に白ポチが

寄生虫かなにかわからないがとりあえず足で地面を掘り 

その臓器を埋める

そして1つ黒い臓器がある

管が手と足に繋がっている

毒袋? 嫌な予感がしたので

これもついでに埋めていく


男   :「If you wanna eat rest, go for it(食べたければ食べてくれ)」


そう言い その場を立ち去る

蛇が残りの内臓を食べるなら良し そうでなければ埋める予定だ

家の前の森の木の前に行き 数か所 肉に切り込みを入れ

足を紐で縛り 木の枝にひっかけて肉をつるす

血抜きは出来るだけ早く行わなければ肉をダメにしてしまう

新鮮なウサギの肉を台無しにしてはならない

。。。まー ウサギっぽい生物なのだが

そして鳥や他の小動物に肉を齧られないようにネットで肉を覆う


置いて置いたバットを拾い上げ玄関へ

昼ご飯を食べたら毛皮の処理だ

また これなら夕飯が楽しみだ


弾を込めなおしセーフティをONにして銃は棚へ バットはその横へ

そして 少し冷めたオムレツとベーコンを美味しくいただく

皿を流しへ

水を ごくごく 飲んでから

先程の毛皮を洗い始める

この長い爪 毒とかないよな。。。ないよな。。。。

そして問題は 頭の角


男   :「。。。。。。。。。。。。」


本来ならウサギはの処理はバットで頭を叩き 気絶した状態で

皮を剥ぎ 内臓を取り 血抜きをするんだが

残酷と思えるかもしれないが この処理の仕方でないと

肉は食べれた物でなくなる

食べるために殺すのだ 生きる為に食べるのだ

なのに食べなかったら其れこそ もっとも非道な行為である



この角で突進されたり

この長い爪に引っかかれてはたまったもんじゃない


男   :「。。。。。。。。。。。。」


この角。。。骨細工にいいかもしれない

スクリムショー アメリカの芸術である骨細工

鯨の歯、象牙、猛獣の骨、等 骨細工には大きな骨が必要になる

小さいのもあるが 小さいものは難しいだろう

一度やってみたいと思っていた

ドレマーツール いわゆる小さ目なドリルなどはある

周りの状況を把握する等やる事はあるが

それでも時間を潰せる苦にならない作業も必要だ


骨細工 やってみるかな

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