第11話 Day3 Forrest(森)

Day3 朝8時半 ちょいすぎ 

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まず 朝 コーヒーを作る

コーヒー入りのカップを片手に ポータブル電源をガレージからだして充電開始


食器洗浄機は外すのが面倒

簡単にポータブル電源に繋ぐ事が出来ない

逆に洗濯機は地下室においてある

こっちは簡単にポータブル電源に繋ぐ事が出来る

なので洗濯機を移動して延長ケーブルをつなげる

そしてポータブル電源をつなげ洗濯開始


”ぐぐぐ じゃーーーー”


ワット数的には足りている

が スパイク 一時的な必要ワット数がポータブル電源を超えると止まってしまう

二回り高いワット数のポータブル電源 

行けるはずなんだが

頼む 頼むぞーーー


”ぐわん ぐわん ぐわん” 


水が入れ終わり選択の回転をし始める

ワット数は問題なし

良し! よーーーし!


折角 地下室に居るのだから

3種の神器を探し始める


1つ目は直ぐに見つかった


1$ショップで買える ランドリー用の石鹸

フェルズナフタ

石鹸として風呂でも使えるし 削って溶かせば洗濯用にも使える

その為 使わない場合は元々の要素としての使用方法で問題ない

ただ この安い石鹸

森を歩くのに必需品である

一番の効能はかぶれ対策

うるしに触ったり ハチやブヨに刺されたりした時に

皮膚をこの石鹸で洗うと瞬く間に痛みと痒み かぶれが無くなる

その為 初めて行く森では必需品である


2つ目は なかなか見つからない


”ぶるるるる ぐすん”


洗濯が終わったのでポータブル電源を太陽パネルで充電

洗濯物はガレージで干す

ポータブル電源も充電開始

乾燥機も行けそうだが そうすると充電が夜までに間に合わなくなる


そして再び家の中の粗探しする


***20分後***

古い登山用のリュックに入っていた

それはトランシーバー

即 充電中のポータブル電源につなげる


***1時間後***

ヤバい マジで見つからない

どうしよう。。。

探している物 それは メイス

正確にはメイスは会社名で 商品の名前はクマよけスプレー

でも ほとんどの人はメイスと呼んでいる

これが 有ると無いとでは クマに出会った時の生存率が違う

熊の場合 銃で 一撃死させられたりとかは 可能性が低い

近距離に熊が来た場合 メイスと拳銃では生存確率は明らかにメイスの方が高い

ただ 最近 森に行く事が無かった

1本は叔父さんの家にあるのだが、違う世界の為に取りに行けない

また オンラインで注文したり 買いに行く事が出来ない


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


いや 絶対 あるはずだ


***1時間後***

無い マジで無い

本当に困った


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


。。。とりあえず昼でも食べるか

男がとった行動 それは 一時的な現実逃避である


電気コンロをガレージの外に持って行き 充電中のポータブル電源に接続

水を入れた鍋をキッチンから持ってきて

そこに昨日ゲットした角ウサギの肉

スパイスを少々 調味料を少々 フリーズドライの野菜をドカッと入れる


”ぐうぃいいいいいん” ”がりがりがり” ”どががーーん” 


そして ガレージの中のチェーンソーで家の東側の木を2本切り倒す

ただ丸太は想像以上に重い

その為枝を全て取り除き 切り倒した木を

持ち運びができるサイズの丸太にして

それを出来るだけ転がしながら移動して

家の周りの柵の下に置いていく


***1時間後***

一通り 柵の下側は丸太で家の周りの囲みができる

これで 角ウサギが突進してきても問題ないはず

。。。大丈夫だよな。。。

いや 普通に丸太飛び越えて突進してくるんじゃないか?


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


まー 丸太は後で何かに使えるであろう

横じゃなくて縦にすれば。。。高さ足りないだろうなー


鍋を見てみる。。。うん 出来てるな

煮込みが出来たので それをすすりながら食べる


美味しい


でも この角ウサギ ジャンプで柵超えたりして来ないよな?

してきたら 丸太で囲った意味が全く無意味になってしまうのだが

ここで男は現実と少しだけ向き合う


甲冑のブーツやスキー用のブーツみたいなのがあればいいんだが

持って無い

いや 角ウサギの爪で攻撃されたら普通に本当に困るのだが

なんか対策 考えないとなーー

ズボンを2重に履くか。。。ジーンズにでもするか。。。

いずれもハンティングには向いてないな。。。

どうしよう。。。


人間の姿を見て逃げ出さない って事はこの周りに人がいないって事


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


いや いくら何でも人は居るだろう。。。何処かには。。。居るよな。。。

いやいや 探索してから考えないと

北は森、西は森、東も森、南は草原

ただ草原の向こうに赤い壁のような崖が見えるんだよな


うーん3マイルぐらい先?

近そうに見えて意外と距離がありそうだが

崖まで行ってみたいんだが


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」


とりあえず 家が見えるまでの距離で森を探索してみるか


スープを食べ終わり 鍋を流しへ


DEとショットガンとナイフを持ってまず北側へ


木々の中を進んでいく


虫が多くいる訳ではない

でも 動物の鳴き声が聞こえている

鳥もいるのか


木々の中を進んでいく


後ろを振り返るとギリギリ家が見える

近くの木にマーキングを掘ろうとして 少し考える


家の方向を書いて変な人が来ても困る

人がいるかどうかは別だが


男   :「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」

男   :「!!!!!!!!!!!!!!!」


矢印を90度ずらして掘ろう


”カリッ カリッ カリッ ズー ズー ズー”


本来右向きの矢印を上向きに掘る 

もう少し行ってみるか

少し歩いて気になっていた足場をみてみる

赤い実がなっている

蛇苺? なんだろうこれ 

食べられるかな? でも毒があったりしたら嫌だな?

シロ蛇にあげてみるか

とか 考えていたら


”ワン ワン ワン ワン ウォーーン”


距離はある。。。ただ鳴き声からしたら

野犬かコヨーテか

ハー 良かった


熊と山猫だったらどうしようと思っていたのだが

熊は当然 メイスが無いから撃退が命がけで有る事

そして 山猫は木を素早く登れるため 木登りで安全が確保できない為


元々 狩りをするつもりではなかったのでライフルを持ってきていない

その為スコープを覗いて遠くを見る事ができない

とりあえず 今日はこんなところか

帰り道 木に数か所マーキング


そして男は家に帰る


家に帰り、軽く食事、洗い物、そしてその後 パズルをやってから

風呂に入り、 ウィスキーを1杯ひっかける


マジでメイス どこいった?

あれば出てくるだろう でもなければ本当に困るなー

そんな事を考えながらベッドへ


***その夜***

数匹の動物が男が蛇苺と思い込んでいた場所へとやってくる

そして 縄張りを荒らしたハンニンの匂いを追跡していく

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