第8話 ドラゴン

さて、次はドラゴンを雇いたいと思う。


ドラゴン娘とか、絶対萌えるだろう。


しかし、ワーウルフ族長の話によればドラゴンは最近活発化しているらしい。


あまり怒らせないようにしなければならない。


かくして、俺はドラゴンの里へ向かった。


今回もワーウルフのルナを連れている。


用心棒のようなものだ。


もちろん、別途特別手当を支給している。




ドラゴンの里へ着いた。


早速門番のお出ましだ。


「何の用だ?

 小さきものよ。」


小さきものとは随分舐められたものだ・・・。


「ああ、風俗店を経営していてね。

 ドラゴンを雇いに来たんだ。」


「人間がドラゴンを雇うだと?

 はっ! 笑わせる。」


くそう、バカにしやがって。


「最近、ドラゴンが活発化していると聞いたが、なんなんだ?」


「ああ。

 そろそろ冬眠の準備をせねばならなくてな。

 ドラゴンは数十年に一度、冬に冬眠をする必要があるんだ。

 それで、食糧が大量に必要なのだ。

 今回は動物たちがなかなか手に入らなくてな、みな焦っているのだ。」


なるほど、そういう事情があったのか。


「わかった。

 俺にできることがあるかもしれん。

 里長に合わせてくれ。」


「ふん、人間の貴様に何ができるのかは知らんが、まあ会わせてやろう。」


そうして、俺たちは里長に会った。


「これはこれは、人間のお客さんとは珍しい。

 して、わしに何の用だ?」


「食糧が必要と聞いた。

 なにか協力できないか?」


「人間に何ができるのかは疑問だが・・・。

 見返りはなんだ?」


「ドラゴンの美女を貸してほしいんだ。

 うちの店で働かせたい。

 報酬は弾む。」


「ほう。まあドラゴンの1頭や2頭、よかろう。」


「で、あとどれほどの食糧が必要だ?」


「牛、豚、鹿、猪、なんでもよい。

 2千頭必要だ。」


一番安い豚で1頭3万グラナだ。


つまり、3万 × 2千 = 6000万グラナだ。


うちの店の1日の売り上げは500万グラナ。


そこから経費を引くと1日の利益は150万グラナだ。


つまり、それだけの豚を揃えるには、6000万 ÷ 150万 = 40日分の利益に相当する。


まあ、払えないことはない。


どーんと買ってやろうじゃないか。


「よし、わかった。

 残りの食糧、俺が用意する。

 だから、美女ドラゴンの用意は頼んだぞ。」


「ほんとうか!

 それは驚いた。

 本当に食糧を準備できたならば、美女ドラゴン、3頭貸し与えようぞ。」




そうして、俺は豚を2000頭買い集めることとなった。


「みんな、そういうわけで、豚が2000頭必要なんだ!

 いい案はないか?」


俺は従業員全員に聞き取り調査を行った。


すると、サキュバスのリリスが口を開いた。


「社長!

 うちのお得意さんに、豚の牧場を持っている人がいるよ!

 いつもSMプレイでブヒブヒ言ってるから覚えてる!」


ナイスだリリス!


そうして、俺はリリスのつてで牧場オーナーと知り合った。


「そういうわけで、豚が2000頭必要なんだ。」


「しかしねえ、うちの牧場だけじゃあそんな数、用意できないね。」


「金はあるんだ、なんとかならないか?」


「そうだ、他の牧場オーナーにも掛け合ってみるよ。」


そうして、全国の牧場オーナーたちから俺は2000頭の豚をかき集めた。


そして、その豚たちを1か所に集め、ドラゴンたちに運んで行ってもらった。


「まさか、本当に2000頭集めるとはな。

 人間のくせになかなかやりおる。

 ほれ、ドラゴン美女だ。

 好きに使ってくれ。」


里長はそう言うと、ドラゴン美女を差し出してくれた。


「擬人化!!!」


俺はすぐにドラゴン美女に擬人化を使った。


かわいい見た目ながらも、チカラ強い角としっぽは残っている。


「私はドラゴンのサラ、よろしく!」


俺は彼女たちを自身の店に連れて帰り、いざ、実技面接を開始した。


---


ドラゴン娘はなんといってもそのかわいらしい見た目である。


強そうなところもグッド!


タトゥーを彫った強気そうなギャルを犯しているような、そんな征服感に満たされるのだ。


さて、俺はズボンを下ろす。


ボロンッ!


「人間のここにはこんな細い棒がついているのか?

 折れてしまいそうだな!」


サラは人間のアソコに対し率直な感想を漏らす。


この強気なギャルを一方的に征服してやりたいぜ!


俺は棒をギンギンにさせ、サラの口に無理やりツッコむ。


「な、なんだこれは!

 なにをするー!」


「黙って、これを舐めまわせ!

 それが、お前の新たな仕事だ!」


「こんなので人間の男は喜ぶのか!?」


サラはその長い舌でベロベロと舐めまわした。


「じゅびびびびび、じゅぼぼぼぼぼーーーー!!!」


ねっとりとまとわりつく舌に俺は昇天。


一瞬でフィニッシュしてしまった。


「うげーーー、にっがーーーい!」


「さあ、それを飲む!

 これも仕事のうちだぞ!」


「ごっくん!!!」


ギャルにごっくんさせてやったぜ!と俺は内心で言う。


「よおし、君は合格だ!

 問題ない!」


そうして、ドラゴンを仲間に加えたのであった。


このドラゴン風俗の盛況ぶりは、可もなく不可もなくといった感じだった。


なにせ、人間がドラゴンを恐れるからだ。


しかし、勇気を出して一度トライすれば、案外ハマる客も多い。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る