恙なきや
それに比べると俺は、画が必要になるかも知れないという理由だけで、
そして
「ちょっと失礼しますね。
「何の用だ。兄自慢は聞き飽きたぞ」
「そのようですね。皆方、最初は聞いてくださるのに、数日経ったら途端に都合がつかなくなるんです」
なんだ、タマル冠にも自覚はあったのか。だったら話題を変えるか、聞き役に回ればいいのに。同じく様子を見ていた
(
たぶん本当なんだろうな……、タマル冠ならやりそうな事だ。納得しながら想像すると、下手な怪談より怖かった。
「ですから、にいさまと文通なさっているのでしょう。
「それがどうした。布も墨も葦筆も、貴重なものだぞ。報せの鳥だって手塩にかけて育成している」
「わからない方ですね。神鳴り山は、
「分かった分かった。もうタマル冠の好きに書け、ただ忠告するが、返事は期待するなよ」
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