惹この章
報せの鳥
そこへパタパタと、外から一羽の鳥が飛んで来て、開いている窓から侵入して
「
「いったい何が書いてあるんですか」
「サルヌリ朝と無事和睦を結んだので帰って来るそうだ。ただし
「はあ……」
何だそりゃ、まあ無事なら別にいいや。
そういう事かよ……当日出迎えの場に現れたのは、
「
「なんだ
「別になんとも思ってません。ご新婚おめでとうござ、うわあ急になにを。降ろして下さい、またそうやって人を小バカにして笑って……何が楽しいんですかっ」
「そりゃ楽しかろう。久しぶりに会えたんだから」
うわ~、うわ~、でも俺は、そんな笑顔じゃ騙されないから。何だかうっかり笑っちゃうのも、抱っこされてて擽ったくて、それにつられただけだから。
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