虚々実々
「遅ようございます
全く動揺している様子も無いのはさすが
「どうした
「私を叱らないのですか」
「何だ何だ、暗がりで
そう言ってどさりと座った長上に習って、俺も向かいに用意された食事の前に落ち着いた。
「暗がりっ、いやそれは夕方になったからであって。最初は
「ふうむ、厨房の
「それは仰る通りです。でも
「苦しい弁明だなあ
やっぱりお見通しか。でも俺からすれば、信用ならないのはどちらも同じ。このまま宙ぶらりんの立ち位置に居たら、また
「心得ました
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