第5話 出撃準備が完了しました
【データロード中】
【ロード完了、ログインします】
【ステータスの更新があります】
—————————————————————
• レア度: ★☆☆☆☆
• キャラ名: アレックス
• 職業: なし
ステータス
• レベル:2
• 筋力: 7 → 8
• 体力: 6 → 9
• 敏捷: 7 → 8
• 知能: 8
• HP: 65 → 92
• MP: なし
スキル
• エルフの剣術 (初級) - レベル 1 NEW
• 探索 (初級) - レベル 3
• 体力強化 (初級) - レベル 2→3
• 観察眼(初級) - レベル 1 → 2
固有スキル
• なし
疲労度:20
士気:80
—————————————————————
• レア度: ★★☆☆☆
• キャラ名: ハンナ
• 職業: なし
ステータス
• レベル: 2
• 筋力: 10 → 11
• 体力: 9 → 10
• 敏捷: 10 → 11
• 知能: 10
• HP: 80 → 95
• MP: 0
スキル
• 狩猟弓術 (初級) - レベル 2
• 敏捷強化 (初級) - レベル 3
• 体力強化 (初級) - レベル 2
• 植生学 (初級) - レベル 1
固有スキル
• なし
疲労度:14
士気:50
—————————————————————
レア度: ★★☆☆☆
• キャラ名: マリア
• 職業: なし
ステータス
• レベル: 2
• 筋力: 10 → 11
• 体力: 8 → 9
• 敏捷: 11 → 12
• 知能: 12
• HP: 98
• MP: なし
スキル
• 帝国剣術(初級) - レベル 2 → 3
• 防御術(初級) - レベル 1
• 植生学 (初級) - レベル 1
固有スキル
• なし
疲労度:18
士気:70
—————————————————————
「来たわよ。クソ
クソ神とは俺たちの間で呼ぶようになった、クソみたいな命令をし、おそらくこの世界に俺たちを呼び寄せた目に見えない奴の敬称だ。
「出撃しますかね?」
「この前、出撃終わった後すぐに出撃命令を出してただろ。3日も待ってやったとふんぞり返ってるころじゃないか」
【第2階層の攻略を始めます。門へと集合してください】
「さすがね。来て早々に出撃命令よ」
「俺は初陣だから良いところ見せないとな」
「ダリウスが良いところ見せたらそれで終わっちゃいますよ」
「ははは。それくらい気楽な戦いならいいんだがな。さあ、気を引き締めて行くぞ!」
【パーティリーダーを設定できます】
【パーティリーダーは全体の戦術の決定権を持ち、知能に比例して戦術に幅を出し、スムーズに任務遂行が行えるようになります】
【パーティ1のリーダーを“ダリウス”に設定されました】
「クソ神も見る目はあるな」
この中でダリウスがリーダーなら誰も異論はないはずだ。
逆にダリウス以外に適任者はいない。
「リーダー初任務。失敗は無しだ。パーティ1出撃する!!」
俺たちは門をくぐるとすぐに陣形を組んだ。
前衛はマリアと俺。
後衛はハンナ。
最も負担の大きい中衛はダリウス。
前後両方に気を配り、どちらの援護にも回れる重要な場所だ。
陣形についてから辺りを見渡した。
前と同じ平原かと思ったが生えてる植物が違うし、目の前には森。
おそらく別の地方。
そして、遠くに自然の中でも一際目立つ湖に囲まれた白亜の城が見えた。
「あの城はどこかで見た事あるわね。でも、記憶の中の物と……」
「どこで見たか思い出せるか?」
「城の形状からアルカディアの中心都市“アストラル”だと思うんだけど……」
「アストラルにある城ってあんなボロボロなんですか?」
「だから、わかんないのよ。難攻不落、歴史上最も長く続いている帝国の城があんな……」
中央都市アストラルは噂で聞いた事はあった。
しかし、あれでは敗戦した国の城その物だ。
ガサッと茂みが音を鳴らした。
すぐに俺たちは臨戦体制をとる。
音がした方向を見ると複数のゴブリンの影。
【討伐対象を発見。任務が開始されます】
【偵察ゴブリンの討伐】
【特殊任務発生】
【偵察ゴブリンを全滅させた場合、今後の任務の難易度が低下します。
逆にゴブリンが逃走を成功させてしまった場合、難易度が増加します】
「ケッケッ!!」
声を上げ、三体が俺たちに襲いかかってくる。
この数日、体に染み込ませた歩法と脱力を実戦の中で一寸の狂いなく再現させる。
敵の動きはダリウスやマリアよりもずっと遅く、単調で隙が多い。
前の戦いでは全てが一瞬に感じていたこの一つの動作に余裕が入る。
「ふっ!!!」
鈍器のように振るっていた刃に鋭さが宿る。
太陽の光を反射して、鈍い銀色の軌跡がゴブリンの首を胴から切り落とす。
実戦で硬直していた筋肉に柔軟性がで始める。
染み込み切れていない剣技が実戦にて実力として定着するのを感じた。
ただ、余韻に浸るまもなく周囲に視線を配る。
残りの2体はマリアとハンナが討伐していた。
「ハンナ。残りのゴブリンを茂みからおびき出せ!」
茂みに向かって二本の矢が放たれ、二つのゴブリンの悲鳴が響くが他にも4体の影が茂みの中で動いているのを視認できた。
「アレックス、マリアは逃走経路を遮断。
俺とハンナの二つに分かれて挟むぞ」
「「「 了解! 」」」
命令通りに茂みに入り、4体のゴブリン達の進路方向へ駆け抜けた。
大きさも身体能力も人間の子供程度しかないゴブリンを追い抜かし先回りするのはこの森の中でも造作もないことだった。
「逃すかよ」
目の前に急に現れた俺とマリアに驚き動きを止めたその一瞬の隙を逃さず、距離を詰めて二度振るう。
一度目の首の肉と骨を断つ感覚が終わるのと同時に更に一歩を踏み出し二撃目。
一撃目で刃に染みついた血油で切れ味が落ちているがそれを一瞬込めた力で落とし切った。
すぐそばでも同じようにだが、俺より早く二度の生々しい音が響く。
「……早いな」
「それはこっちの台詞よ」
【任務が完了されました。拠点へ帰還します】
・1500ゴールド
・くたびれた皮〈-F〉
「なんだ、片付けてるじゃないか」
呆れ混じりの声とは裏腹に誇らしげに嬉しそうな表情をするダリウスと俺たちを拠点に戻す青い光が包んでいく。
「次の戦いで実力を見せてくださいね」
「任せろ」
《英雄のレベルが上がりました》
—————————————————————
• レア度: ★☆☆☆☆
• キャラ名: アレックス
• 職業: なし
ステータス
• レベル: 2 → 3
• 筋力: 8 → 9
• 体力: 9 → 10
• 敏捷: 8 → 9
• 知能: 8 → 9
• HP: 92 → 98
• MP: なし
スキル
• エルフの剣術 (初級) - レベル 1 → 2
• 探索 (初級) - レベル 3
• 体力強化 (初級) - レベル 3
• 観察眼(初級) - レベル 2
固有スキル
• なし
—————————————————————
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます